- 立ち上げる時にズキンと股関節が痛む
- 歩き初めや長時間の歩行で足の付け根が痛くなる
- 股関節を曲げると痛い、股関節のつまりを感じる
- 股関節が硬い、開かない、あぐらがかけない
- 太ももの前側・内側・外側・裏側・お尻がパンパンに張っている
- 変形性股関節症で手術をすすめられたことがある
- サッカー選手に多い、キックやランニングでの鼠径部の痛み
- 足の付け根がピリピリする
- 便秘やガスが溜まりやすく、お腹の不調も抱えている
股関節・足の付け根の痛みについて
股関節は膝と共に体重を支える関節です。歩く時には体重の約3倍、ジョギング時には体重の約4倍、椅子から立ち上がる時や階段の上り下りでは体重の6~10倍の負荷が股関節にかかると言われています。
また、肩関節と同様に股関節は可動域の大きな関節で、股関節を曲げたり、しゃがんだり、足を開いたり、あぐらをかいたり、下半身の大きな動きに貢献しています。
股関節の動きが悪くなることで、日常生活動作や運動などに支障が出るだけでなく、痛みのためにその動作をしたくなくなり、さらに股関節が硬くなって悪循環に陥ります。
変形性股関節症では、股関節を取りまく関節包に癒着が起き、主に股関節の内側や前側に痛みが出ることが多いです。
多くの場合、股関節というよりも足の付け根の痛みや鼠径部の痛みと共に、太ももの前側・内側・外側・後ろ側などの痛みや張りを感じます。
サッカー選手のキック、バレエやランニングなど内股を酷使する方に多い鼠径部痛をグロインペイン症候群といい、はじめは筋肉性の問題ですが、無理をしすぎると炎症が強くなり股関節に癒着が起こることもあります。雪道や床を滑って足を取られ内股を伸ばした場合も同じような傾向があります。
また腰が原因で股関節が痛い場合もあります。腰の上部の問題は鼠径部痛となって現れ、腰の下部の問題は臀部痛や下肢外側の痛みなど股関節の後ろの症状となって現れます。
股関節や鼠径部は徐々に痛くなる場合が多く、はじめは股関節が硬い状態から、あぐらや股関節を曲げると痛い、長時間歩くと痛くなってくる、そして椅子から立ち上がる時や階段の上り下りが痛い、何もしなくても痛いと症状が酷くなっていきます。
ゆがみや筋肉による問題だけであれば早期に改善しますが、股関節・骨盤・腰椎の癒着や便秘・下痢などの下腹部の問題もあれば、腸も含めた体質改善が必要で、ある程度時間がかかります。
変形性股関節症
変形性股関節症には一時性と二次性があります。
一時性とは原因が明らかではないもので、二次性とは病名がつくような原因がわかっているものです。
二次性股関節症の主な原因
- 先天性股関節脱臼
- 臼蓋形成不全
- ペルテス病 (小児の大腿骨頭壊死)
- 大腿骨頭壊死
- 外傷
二次性の股関節症だから股関節が痛いとは限りません。変形があっても痛くない方はたくさんいます。筋肉が固まってスムーズに働かないことで痛みが出ていることが多いです。
一時性の多くの原因は、「股関節まわりの筋肉の硬さ」と「股関節の癒着」です。日常生活の姿勢や体の使い方、そして食生活による胃下垂・内臓下垂の影響で、左右の股関節に違った負担がかかり、気づかぬうちに股関節まわりの筋肉を緊張させ、さらに動きが悪くなると炎症を起こし股関節の癒着まで引き起こしています。
当院では一時性・二次性に関わらず、病院での手術をしたくない方、高齢のため病院で手術ができない方の変形性股関節症に対して、股関節の癒着の改善をお手伝いしています。
癒着は股関節だけでなく、骨盤や腰椎にも関係しますので1つ1つ整え、結果的に股関節の不調を改善していきます。
股関節だけが問題でない場合が多いので、手術などは慎重にお考えください。
足の付け根・鼠径部の痛み
足の付け根の痛みは、変形性股関節症の方だけでなく、サッカー選手のキックでの痛みや股関節を曲げた時の挟みこまれるような痛み、下腹部や鼠径部から太ももの重だるい痛みなど、股関節の前側の広い範囲に感じられます。
股関節の前側に癒着が起こると、足が後ろに伸びなくなり、歩く時の歩幅が狭くなります。
さらに、体の柔軟性も悪くなり、お腹や胸が広がるような反らす動作ができなくなります。
股関節の前側の癒着と共に、下腹部の張りや緊張が関係しています。
下腹部の張りがあると鼠径部が硬くなり、下肢に向かう動脈・静脈・神経が圧迫されるため、足の冷えやむくみといった症状も引き起こします。
当院はお腹専門の整体院のため、まずは下腹部の張りを取り除き、股関節への負担をかけないようにしてから、股関節の前側の癒着を改善していきます。
サッカー・バレエ・ランニングなど内転筋を酷使するスポーツでは、股関節や内股の柔軟性は大切ですが、もっと大切なのがお腹の柔軟性と内転筋の強さです。
お腹の柔軟性とは、お腹に力を入れたり抜いたり自由にでき、体幹バランスが整っている状態です。お腹がパンパンに張っていると、それ以上お腹に力を入れることができず、体幹を使えずに力任せの動きになります。
お腹の柔軟性があれば、腹圧により体幹を使えて、自動的に内転筋に力が入ります。
スポーツで足の付け根が痛い方だけでなく、変形性股関節症や変形性膝関節症の高齢者の方にも、ちゃんと内転筋が使えるようもっとお腹に注目して、便秘や下痢などお腹が張らない食生活を見直してほしいと思います。
さらに、股関節の付け根にある「大腰筋」という筋肉は、反対側の首の前側にある「胸鎖乳突筋」と関係があり、右首の前側が緊張していると、左足の付け根が硬くなり力が入らなくなります。
多いのがサッカー選手のヘディングの多用による胸鎖乳突筋の緊張で、右のおでこでヘディングが多いと右の胸鎖乳突筋が緊張し、左の大腰筋も緊張して力が入らなくなります。その状態で左の股関節に体重を乗せたり、左足でキックしていると、グロインペイン症候群といった鼠径部痛の原因になったりします。
股関節の外側や後側が痛い・臀部痛
股関節の後ろ側が硬くなると、お尻や太ももの外側に痛みや張りを感じます。
股関節の後面の筋肉の緊張・癒着だけでなく、骨盤や下部の腰椎まわりの筋肉の緊張や癒着も考えられます。
特に、慢性的な腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症を抱えている方は、股関節の後面の癒着と骨盤または腰椎の癒着もあります。
痛みはそれほど感じないが、股関節が硬くあぐらがかけない方は、股関節よりも骨盤や腰椎の癒着が考えらえます。
股関節を曲げる時の痛みは、股関節の前側の問題が多いですが、後ろ側・臀部が硬くても起こります。
お尻や太ももの外側をほぐしたり、ストレッチすることで可動域が改善すれば、マッサージやストレッチを受けたり、セルフケアとして行うことが股関節の後ろ側の痛みに効果的です。
しかしマッサージやストレッチで効果がなかったり、痛くてストレッチできない場合には、股関節の後面・骨盤・腰椎のどこかに癒着があるので、この癒着を改善しなければ股関節の痛みは軽減されません。
股関節・足の付け根の痛みの原因
股関節そのものの問題は確かにありますが、実はもっと根底に原因があります。転倒などの怪我で股関節を傷めたり、日常生活で足を酷使していないのに股関節が痛くなる方も多くいます。股関節だけでなく全身を考えた次のような原因が考えらます。
実際に股関節の痛みは、足の付け根や鼠径部・臀部・太ももなどに症状が現れますが、股関節の痛みを起こす要因が股関節痛の真犯人なのです。
①骨盤のゆがみ
横座りや日常生活の姿勢によって骨盤のバランスが崩れると、左右の股関節の位置が変わってしまい、片側にだけ負荷がかかりやすくなったりします。
②股関節まわりの筋肉の緊張
特に硬くなりやすいのがお尻と太ももの前側です。お尻が硬くなると歩行時の歩幅が狭くなったり、股関節で体重を支える力が弱くなったり、お尻が垂れてヒップダウンしたりします。
太ももの前側は、必要以上に力を入れて歩いていると硬くなってしまします。本来は太ももの後ろ側を使って歩くのが正しいのですが、お尻が硬くなったり、太ももの前側ばかりトレーニングしていると、股関節に負担をかける歩き方に変わってしまいます。
③股関節の癒着 (★★根本的な原因)
日常生活での転倒やスポーツでの怪我・筋疲労により、骨折や捻挫・打撲・筋肉痛などの後遺症として、股関節に癒着が起こることがあります。
怪我をして出血が起こると、組織の修復のために必ず「炎症」が起こり、血管から「フィブリン」という物質が湧き出てきます。かさぶたをつくるような役割です。
フィブリンにより組織は修復してくれますが、元々問題なかった深部の筋肉・筋膜・脂肪などの組織をくっつけてしまうことがあり、ある程度怪我が回復したら股関節を動かすリハビリをしていないと、癒着が完成してしまい痛みとなって現れます。
④お腹の張り・内臓の癒着 (★★★隠れた原因)
股関節痛の方のお腹は必ず硬くなっています。本人がお腹の不調を抱えていなくても、お腹が硬くてちゃんと働いていないことに気づいていないだけです。
食生活の問題・ストレス・疲労が重なるとお腹が硬くなり、胃下垂・内臓下垂を引き起こし、鼠径部や股関節を圧迫してしまいます。
特に便秘や下痢により下腹部が慢性的に張っていると、股関節まわりの血行不良となって、股関節痛の原因になります。便が長時間大腸にとどまると股関節まわりの体温を奪ってしまうので、便秘はまず解消しておきたいところです。
お腹は体の中で一番温かくなくてはいけない所です。お腹が硬く冷えていと内臓はちゃんと働いてくれません。いつもお腹が硬い方や内臓の手術をされている方は、内臓どおしの癒着も考えられます。自分のお腹をチェックして、少しずつお腹を柔らかく温かくしていきましょう。
⑤足首のゆがみ (★★根本的な原因)
股関節の痛みはたいがい体重をかけたり、椅子から立ち上がる時や、歩行時に起こります。これは体重を支える土台の足首の状態にとても関係しています。
足首を捻挫した後遺症があったり、歩き方や靴の影響などで足首がゆがんでいると、股関節にはより大きな負担がかかってしまい、足首よりも股関節に痛みを感じるようになったりします。
足首は体の土台なので、股関節はもちろん膝や腰など全身のバランスに影響してきます。体重をかけて痛い場合には必ず足首をチェックしてください。硬すぎても緩すぎても良くありません。
⑦反対側の胸鎖乳突筋の緊張 (★★隠れた原因)
股関節の前側には「大腰筋」という股関節を曲げる強力な筋肉があります。この筋肉は「④お腹の張り」とも関係しますが、この筋肉が硬くなると股関節に力が入りにくくなり、股関節・足の付け根の痛みの原因になります。
お腹の張り以外に、首の前側にある「胸鎖乳突筋」が緊張すると、「反対側の大腰筋」が硬くなってしまいます。
下向き姿勢が長い方は両側の前首の緊張から、両側の股関節が硬くなっている可能性があります。サッカー選手で右のおでこでヘディングをしていると、左股関節が硬くなっている可能性があります。
股関節・足の付け根の痛みに対する当院の施術方法
股関節の痛みの原因は股関節だけではありません。
立ち上がる時や歩く時に股関節・足の付け根が痛い方は、まず足に問題があります。足指や足裏からバランスを整えていきます!
さらに、アキレス腱・ふくらはぎなどの下腿のゆがみ、膝のゆがみ、太ももなどの大腿のゆがみ、股関節のゆがみ、骨盤のゆがみ、お腹の張り、と下から上に下肢を順番に整えることで、股関節の負担を減らしていきます。
そして当院では、股関節の癒着に対する施術と、腸もみなどお腹への施術により、重度な股関節痛の方へのアプローチまで行っています。ここでは一般的な股関節・足の付け根の痛みに対して、当院の基本的な施術方法についてお伝えします。
①足指と足首への施術
股関節が痛い方すべてに、まず最初に行う施術です。
足裏が硬く、足指が歪んでいると、踏み込んだ自分の体重を股関節に真っ直ぐかけることができなくなっているため、小指から順番に足指を丁寧に整えていきます。特に足の小指・薬指・中指が関係しています。
足首は捻挫で傷めやすく、痛みがなくなっても歪んだまま気づかず生活している方が多いです。また靴や歩き方の影響で足首が歪んでいると、これも踏み込んだ自分の体重を股関節に真っ直ぐかけることができなくなっているため、足首を丁寧に整えていきます。足首は体の土台でかなり大切です。
②股関節・太ももへの施術
股関節は痛む場所の違いにより施術方法が異なります。また股関節だけでなく、太ももまで痛みや張りを感じることがほとんどです。
変形性股関節症では、内側・外側・前側・後ろ側と癒着によりどの部分にも痛みが出る可能性がありますので、全ての癒着を取り除いていきます。
鼠径部痛・グロインペイン症候群では、内側・前側に痛みが出るため、内転筋と股関節内側の癒着を改善していきます。
臀部痛・股関節の外側の痛みでは、後ろ側・外側に痛みが出るため、太もも外側・臀部の筋肉と股関節外側の癒着を改善していきます。
最終的には全ての癒着を取り除くことで、股関節の可動域が改善され、太ももの緊張まで改善していきますので、1つ1つチェックしながら施術していきます。
③骨盤への施術
産後の骨盤の歪み、横座りの癖、あぐらがかけない、左右の脚の長さが違う場合、骨盤のゆがみを矯正する必要があります。
股関節が硬く可動域が極端に悪い場合、ほとんどが骨盤のゆがみが関係しています。
産後の股関節痛・鼠径部痛・腰痛だけでなく、下半身太りの原因も、骨盤と股関節のゆがみが関係しています。
④お腹への施術
あお向けで、腹部八反応点への施術と共に、お腹の延命学によりお腹をリフトアップさせるようにほぐしていきます。特に便秘や下腹部の張り・内臓下垂が改善すると、股関節・足の付け根の痛みが楽になっていきます。
お腹が硬いと腹圧が入らず体幹をしっかり使えないため、股関節にばかり体重の負担がかかってしまい、股関節痛の根本原因になります。
高齢者の変形性股関節症も、サッカーやバレエでの鼠径部痛も、お腹の硬さが必ず背景にあります。特にスポーツ選手はお腹が硬いと、怪我をしやすく活躍もできません。
股関節だけでなく、食事やストレスがお腹の張りに関係しますので、食生活の見直しやストレスを溜めない生活がとても大事になります。
⑤胸鎖乳突筋への施術
首の前側が硬い場合、反対側の股関節痛の原因になったりします。
普段下向き姿勢が長い方や、サッカー選手でヘディングを多用する方は、胸鎖乳突筋が硬くなっていることが多く、大腰筋という股関節の大事な筋肉が関連して硬くなるために、隠れた股関節痛・鼠径部痛の原因になっていることがあります。
首の前側にある左右の筋肉をゆるめ、首の動きと股関節の動きを改善していきます。広げるようにマッサージするのがポイントです。
ここでは股関節の痛みに対する施術方法の一例をお伝えさせていただきました。実際には、お一人お一人痛みの原因を詳しく診て対応していきます。
施術だけでなく、食生活の見直しや、立ち方・歩き方でいかに股関節に負担をかけずに動かす事ができるかが一番大事になりますので、アドバイスなどを聞いて実践してもらい、健康なお腹や正しい股関節の使い方をマスターするといったご自身の努力も必要になります。
股関節・足の付け根の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、病院やお薬を飲んでも改善しない股関節の痛み、変形性股関節症で手術をしたくない・手術ができない患者さまが来院されています。
また薬をやめて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
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