食いしばったり・歯ぎしりをして寝ているために、起床時に肩こりを感じる方は少なくありません。
なかにはマウスピースをつけて寝る方もいます。
自分でも気づかずに顎に力が入ってしまう「食いしばりによる肩こり」について説明します。
肩こりでこんなお悩みはありませんか?
- いつの間にか噛み締めていて、緊張が抜けない
- 食いしばって寝ているため、朝起きると肩がガチガチに凝っている
- 歯ぎしりをして寝ている
- 肩こりから首こり・頭痛になる
- ストレートネックと診断されたことがある
- 耳のつまり感や顎関節症になったことがある
食いしばりによる肩こりについて
無意識に歯を食いしばることで、首筋から肩まで緊張している状態の肩こりです。
食いしばるために、顎は引いてしまうことが多く、ストレートネックの原因になります。
首のまえ側は縮こまり、首のうしろ側は引き伸ばされ、首の前後に緊張がでるため、頭痛の原因にもなります。
咀嚼筋の緊張と共にあごが痛い・口が開かない・クリック音がなるといった、顎関節症の原因になります。
肩のてっぺんの張りは、ガチガチ型の人も、過敏でゆるゆる型の人もいます。
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食いしばりの肩こりの原因
食いしばりは、顎関節を動かす噛む筋肉で行っています。
顎は、ストレスによる緊張だけでなく、体のバランスを調整する最終到達点でもあります。
①姿勢が原因の肩こり
- 立っている時、背すじを伸ばした姿勢・胸を張った姿勢
- イスに座っている時、首と頭が肩よりも前に出ている姿勢
- イスに座っている時、猫背を嫌い背もたれにもたれず、背すじをピーンと伸ばした姿勢
- パソコンを使っている時、物を書いている時、力んで肩が上がっている姿勢
- 緊張やストレスから肩が上がった姿勢
- 寒くて首が縮こまり肩がすくんだ姿勢
- 重い荷物をずっと片方の手で持っている姿勢
- 脚を組んで座っている姿勢
- 寝そべってテレビを見ている姿勢
- 机やテーブルに肘をついている姿勢
- 電話の受話器を耳にあて首を傾けている姿勢
一般的に背すじを伸ばす姿勢はいい姿勢と認識をされていますが、力んでしまっていて体にいい事はありません。
実は、背中を丸めて脱力した姿勢の方が、肩こりになりにくいのです。
また姿勢の一例として、体を右に傾ける場合、始めのうちは右側の筋肉が縮まって疲労します。
左側の筋肉は伸ばされている状態ですが、これが長く続くと左側にも限界がきて疲労してきます。
1~2分では感じなくても1時間この姿勢を続けていると辛くなりますね。
何がいい姿勢で何が悪い姿勢なのかの判断は難しいです。
悪い姿勢と感じていても、その人には楽な姿勢もあります。
見た目にいい姿勢でも、無理して続けていると辛くなる場合もあります。
適度に姿勢を変える事が大切です。
ただある程度、首や肩に負担がかからない姿勢の基準が必要です。
背中はある程度丸まり(後弯)、首は多少反っている(前弯)状態で、頭の位置が体の中心にある。これらを無理なくしている姿勢が理想です。
実際には上半身だけの問題ではなく下半身からも影響を受けます。
一度、立ってつま先立ちをして戻ってみてください。
多少先ほどよりも姿勢が良くなっていると感じませんか?
つま先立ちは、体をまっすぐ真上に伸ばす動作で、足から頭の先まで一体となって体を動かす事ができます。これにより姿勢の変化が体感できます。
②ストレス(人圧)が原因の肩こり
職場の上司や部下に神経を使い過ぎたり、苦手な人がそばにいたりすると、人からのプレッシャーを受けて、無意識に顎を引いて食いしばってしまいます。
気を使いすぎる優しい性格の方が多いです。
こんな方こそ、苦しみに耐えずに早めの施術をおすすめします。
③ストレス(重圧)が原因の肩こり
試験、試合、慣れないスピーチ、失敗のできない仕事など、責任や緊張からの重圧によって、無意識に顎を引いて食いしばってしまいます。この状態が続くと頭痛を引き起こします。
重圧から解き放たれ、時間と共にリラックスして頭痛が治まればいいのですが、緊張型頭痛から偏頭痛に変わってくることも多々あります。
④歯のかみ合わせを調整しているのが原因の肩こり
顎は、自分で自分の緊張をある程度調整できる場所です。体のバランスを調整する最終到達点なので、とても大切な場所です。
人としゃべること、食べること、ガムを噛むこと、すべては緊張を和らげることにつながります。
しかし、この緊張を和らげてくれる歯や顎を、成人してから、歯並びが悪いからといってやたらと矯正したり、金属で固定する人がいます。
良かれと思ってした歯並びの矯正のために、顎が固定されて、食いしばりの原因になってしまいます。
⑤体幹を使っていないのが原因の肩こり
ご自身の軸足や重心は、左右どちらにあるかご存知ですか?
これを知らないで生活していると、体幹を使わず、余計な筋力に頼ってしまいます。
その結果、肩こりの原因になります。
右が軸足の方は、右手で荷物を引っ張り上げやすく、左手で下にあるものを押さえつけやすいのが特徴です。
逆に左が軸足の方は、左手で荷物を引っ張り上げやすく、右手で下にあるものを押さえつけやすいのが特徴です。
自分の特徴と逆の手を使っていると、肩や腕に余計な力を使い、体幹を使うことができません。
軸足を知ることはとても重要なのです。親子間で遺伝する要素になります。
体幹をしっかり使っていると、全身の腱が張った状態なので、食いしばることができなくなります。
睡眠中は腱を張らせることはできませんが、日頃から体幹を使う癖が、食いしばる対策となります。
食いしばりによる肩こりに対する施術方法
食いしばりにより顎や側頭部の筋肉が緊張している反面、体を支える体幹が不安定で、踵重心になっている事が関係しています。
このため、整体による骨盤調整・骨格調整と共に、顎まわりと側頭部の緊張をゆるめる整体とマッサージを入念に行います。
①うつ伏せで背中側の施術
背骨や骨盤のねじれをチェックし、背中や腰の筋肉の盛り上がり度合いを診ていきます。
ボキボキしない優しい整体で、頚椎・胸椎・腰椎・骨盤・肋骨などの骨格調整を行い、関節のズレと神経の流れを改善していきます。
肩甲骨の外側、脇、背中、腰部、臀部、太もも、膝裏、ふくらはぎに対して軽めにリンパマッサージを行い、血液・リンパの流れを改善していきます。
②あお向けで下半身の施術
足裏のバランスが良ければ、余計な筋力を使わず肩にも負担がかかりません。太ももの内側の筋肉が緊張すると、胃下垂や骨盤が不安定になるため、体幹を支えずらくなり、強い肩こりを感じます。
足裏・足首をチェックして調整を行い、リンパマッサージで太ももの内側をゆるめていきます。これにより肩こりが楽になっていきます。
③あお向けで顎関節・側頭部の施術
食いしばりによる顎まわりの緊張を直接ゆるめていきます。ほほ・顎関節・耳まわり・側頭部の整体とマッサージにより、顎や首の緊張がゆるみ、肩へ血が巡っていきます。
肩を直接マッサージするよりも、顎関節と側頭部の緊張をゆるめて血液を流してあげることで、首や肩が温まり肩こりが解消していきます。
ただし食いしばりは、癖で無意識に行っているため、他の肩こりよりも根が深くなっています。顎まわりの緊張をゆるめるだけでなく、睡眠時に横向きに寝て、口を半開きにして脱力してみるなど意識改善も必要になります。
食いしばりによる肩こりでお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、慢性的な肩こり、肩を揉むだけでは楽にならない肩こり、強いマッサージが苦手な患者さまが多く来院されています。
また姿勢やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
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