肩こりでお悩みの方へ

最終更新日:2024/10/19

肩こりのあなたへ

  • 小さい時から肩こりに悩んでいる
  • ストレスや疲れで肩こり・首こりがつらくなる
  • 何もしなくても肩が重だるい
  • 無意識に肩に力が入ってしまい、力が抜けない
  • 肩こりだけでなく、ひどくなると頭痛や吐き気がする
  • 肩を揉んでも一時的にしか楽にならない

肩こりの原因は肩だけではありません。

姿勢のくずれ、肩への血行不良を解消し、揉んでも楽にならない頑固な肩こりを改善していきます!

もちろん肩を直接ほぐした方がいいと判断した場合、臨機応変に対応していきます。

どんな肩こりも同じ方法で良くなるわけではありません。当院では原因を詳しく調べて総合的に施術しています。

肩こりについて

肩こりは、肩や肩甲骨まわりの筋肉が血行不良により酸素が不足している状態と、逆に過剰な血流やリンパが溜まり老廃物が流れずむくんだ状態で、どちらも肩にこりや重苦しさを感じる症状です。

両肩のてっぺん・首のつけ根・肩甲骨の間など、感じ方や範囲は一人一人違います。

慢性的なものから一時的なものまで、原因は複雑に絡み合っています。

筋肉の疲労による一時的なものは、筋肉を揉みほぐす事でだいぶ楽になる事もありますが、慢性的なものは、原因を探してそれを改善していく必要があります。

肩こりと関係する代表的な筋肉に「僧帽筋」「胸鎖乳突筋」があります。どちらも第11脳神経の副神経から神経支配を受けています。

肩こりがあると、これら僧帽筋や胸鎖乳突筋が血行不良で疲弊し、脳神経へも負担がかかってしまいます。つまり肩こりは単なる疲労ではなく、ジワジワと脳へのダメージにもなります

肩こりをあまく考えてはいけません。放置せずに定期的なケアをおすすめします。

肩こりの原因について

慢性的なものや、施術後には楽になるがまた再発する場合には、生活習慣の改善が必要になります。

単に痛みを感じる肩だけの問題ではありません。どのような時に肩こりなるのか、肩だけでなく全身を考えた次のような原因が考えられます。

実際に肩こりを感じるのは、僧帽筋などの筋肉や筋膜、または頚椎・胸椎・肋骨といった関節ですが、この筋肉や関節に負担をかける肩こりの真犯人を見つけて、解決することが大切です。

  • ①自分に合わない姿勢・所作による体のゆがみ
  • ②ストレス
  • ③手と腕の疲れ
  • ④お腹の張り・咀嚼不足
  • ⑤内臓疾患

肩にマッサージや電気・湿布をしてもなかなか改善しないのは、患部の肩だけでなく、全身の影響を受けて肩こりになっているので、1つ1つ原因をチェックして解決していく必要があります。

①自分に合わない姿勢・所作による体のゆがみ

自分に合わない姿勢や、自分に合わない身体の使い方をしていると、肩に本来必要のない余計な力が入ってしまいます。これが肩こりの元になります。

知らずにこれを繰り返していると、体がゆがんできて真っすぐな姿勢がとれず、体のバランスが前後左右に崩れてしまうため、無意識に肩に力が入るようになってしまいます。これが慢性的な肩こりです。

実はご両親の遺伝により「自分に合う姿勢」「自分に合う所作」がある程度決まっています。

自分に合わない姿勢や所作をしていると、疲れやすくなり、肩こりになっても不思議ではありません。

当院では、自分に合う姿勢・自分に合う所作を詳しく検査して、プリントを渡してお伝えしています。

まずは、自分の体の特性を知ることが大切です。

>>>体のゆがみ・バランスについて

②ストレス

ストレス

ストレスには、急激な寒さや激痛や疲労といった肉体的ストレスと、悩みや悲しみなどの精神的ストレスがあります。

自分の好きな事をしている時、少々姿勢が悪くても、肩こりなど全く感じない事が多いです。しかし嫌いな事をしている時は、時間が経つのも長く、凄く肩がこります。気持ちの状態で肩こりの感じ方は違います。

少々のストレスには、自身の防衛反応が働いてある程度適応しようとしますが、限度を超えるストレスが続くと、体の臓器や器官をコントロールしている自律神経がバランスを崩し、体調の変化となって現れます。

呼吸が浅くなったり、浅い呼吸を過度に早く繰り返したりなど、人間にとって基本的な自律機能に影響します。

また内臓-体性反射により、内臓が自律神経から受けた信号は、常に中枢神経を通って筋肉の緊張度を変化させます。

このような事が重なり肩こりを感じるようになります。

>>>食いしばりによる肩こり

③手と腕の疲れ

手と腕を使い過ぎている女性

手や腕の重さはかなり肩に負担をかけます。

毎日使っている手や腕の筋肉は、気づかないうちに凝りや疲労となって溜まっていきます。

さらに血流やリンパの流れが悪くなると、腕全体が重くなってきて、何もしなくても肩を引っ張る原因になります。

手や腕の緊張をゆめる、血流やリンパの流れが回復することで、腕が軽くなり、肩こりがかなり軽減します。

>>>手や腕の疲れと肩こり

④お腹の張り・咀嚼不足

腸

慢性的な肩こりの一番の原因は、お腹の張り・硬さなど「お腹の影響」です。

お腹が張るような消化の悪い食事が多かったり、ストレスでもお腹が硬くなります

さらに、毎日の食事で良く噛まずに丸のみ早食いをしている人ほど、咀嚼不足でお腹がパンパンに張っているため、ひどい肩こりになります。

ちゃんと咀嚼していれば唾液が出て、消化をとても助けてくれます。

胃や腸に負担をかけず、小腸で消化した食べ物が吸収されます。

消化に時間がかかれば、小腸に食べ物が吸収されるのに時間がかかり、血液を奪われいつも眠くなります。

うまく消化ができず、大腸送りになれば、便秘やお腹の硬さを訴えるようになり、小腸や大腸の重さにより深部からの肩こりを引き起こします。

肩は小腸・大腸の重さに負けまいと肩をすくめて対抗するようになります。

>>>肩こりは「肩を揉んでも」治りません

また唾液が出ないと、耳下腺~舌下腺のいわゆる顎まわりや喉・首の前側がつまり、呼吸器系の問題で酸欠になり、さらに肩こりを悪化させます。

できる限り良く噛んで消化器系に負担をかけないようにしましょう。

どんなに栄養価が高いものを食べても、ちゃんと消化しなければ意味がありません。便秘と肩こりの元になってしまいます。


さらに噛み方にも注意が必要です。歯だけで噛むのではなく、喉やほっぺたを使って顎を動かし噛むようにしてください。身体を楽器のように胸も使って前後に動きように噛むと最高の咀嚼になります。

決して歯だけ噛んで、身体が微動だにしない噛み方はしないでください。咀嚼を見直すだけで、腸内環境も改善され、肩こりから解放されていきます。

>>>お腹の張りと肩こり

⑤内臓疾患

原因不明のしつこい肩こりが続く場合、内臓の病気が関係している可能性があります。

内臓の病気が、関連痛として首から背中のこりや痛みとして現れたり、関連痛とは別に全身症状として現れる場合があります。

ゆっくり体を休めていたり寝ていても肩こりが続く、逆に悪化するようであれば医療機関を受診してください。

  • 心臓の病気 (心筋梗塞・狭心症)
  • 肝臓・胆のうの病気
  • 胃腸障害
  • 肺の病気

>>>内臓疾患からくる肩こり

肩こりの重症度

肩こりを放置していると、次第に「こり感・痛み」から、「くすぐったい」、そして「感覚がない」となって知覚神経が麻痺していきます。

感覚が麻痺すると、肩こりが酷くなっても本人が自覚できなくなり、ますます肩こりを放置するようになります。

心筋梗塞や脳梗塞などの一発アウト系の病気にならないよう気をつけなければいけません。

本人が気づかないので、ご家族やパートナーの方が、肩こりのチェックをしてあげて、注意を促す必要があります。

その意味で、自分の疲れに応じて肩こりを感じる人の方が、健康的だと言えます。

しかし定期的にマッサージを受けているのに、肩こりが強い方は注意が必要です。

強いマッサージを受け過ぎているか、マッサージの受け過ぎの可能性があります。

当院ではほとんど肩を揉みません。揉んでも筋肉が壊れないようなごく優しい刺激です。

筋肉は揉めば揉むほど硬くなります。強いマッサージでないと気が済まない方は、肩まわりの神経が麻痺してしまっているのです。肩のこりは強いのに、神経が麻痺しているので肩の筋力検査を行うと、多くの場合力が入りません。

肩の筋肉をマッサージしなくても、姿勢やバランスを改善することで、筋肉は勝手に柔らかくなります。姿勢が安定すると、肩に余計な力が入らなくなり、子供のような脱力姿勢になります。

肩こりの症例

患者

50代 男性 埼玉県/川越市 会社員

症状

仕事は1日10時間パソコンでの作業をしている。
5年前から肩こりがひどく、朝から目のあたりの頭痛がひどい時がある。
マッサージや整体などいった事があるが、どこに行っても肩こりが楽になる変化を感じない。

肩こりの症例

治療内容と経過

  ●初回

いつもは肩こりが辛いが、今日は特に目の痛み、頭痛がひどくなり来院。

左を振り向いたり、後ろに反らす時に、首~肩の左側に痛みを感じる。左腕を牽引すると多少楽になることを確認。

あお向けで後頭部を触ると左側に硬いコリがあり、頭と首の境目を調整、さらに頭頂部を調整すると頭痛が消失。

横向きで左腕~わきにかけてゆるめ、肩の丸まりを改善するため左腕を外ねじり方向に牽引をかけ調整。

左肩はゆるんできたが、本人の自覚としてまだ楽になっている感覚はない。頭痛は消失して終了。

  ●2回目(8日後)

頭痛はなくなったが、首~肩の痛みはまだ変化がない様子。
前回の施術で変化がないため、違うアプローチを考える。

あお向けで肩をチェックすると、肩が丸まり鎖骨が内側に入り込んでいる。左右とも鎖骨を調整(胸鎖関節・肩鎖関節)。肩の丸まりが減って可動域が広がる。

左肩の張りはまだ強いため下半身をチェック。左もも外側のツボを施術すると5割くらい楽になり、セルフケアも伝えて終了。

  ●3回目(7日後)

前回伝えたセルフケアが効果があり調子はアップしている。
(背中が丸まらないような姿勢から、肘を曲げたまま腕をうしろにひいて、さらに肩の丸みを減らすセルフケア)

はじめに左を上に横向きになり、肩甲骨と肩関節の操体法を行った。左肩の可動域が広がり、肩こりもかなり楽になる。

今回はじめて全身のリンパマッサージを行った。左もも裏の硬さが目立ったので、長座でのもも裏を伸ばすセルフケアを伝えた。

眼精疲労があるため、あお向けで後頭部の目のツボ、頭頂部を施術。目がすっきり軽くなる。

  ●4回目(14日後)

肩こりの痛みは少しずつ良くなっている実感がある。
今は、起床時の前頭部(ひたい)の重さがずっと続いている。

あお向けでアキレス腱を調整すると、前頭部の重さが消失。さらに、ふくらはぎの奥の筋肉を調整すると、肩こりも消失。

肩が楽になった分、残っている左首の張りを強く感じる。右もも内側のツボを施術すると、左首の張りも消失。

今回の施術が一番効果を実感していただけた。だいぶ安定してきたので次回は3週間後の予約を取った。

  ●5回目(3週間後)

頑固な肩こりは少しずつ良くなっている。そして持つようになっているため、月1回のメンテナンスを継続していただいている。

同時に治療した症状

頭痛(後頭部、前頭部)

施術部位

後頭部、頭頂部、肩甲骨、大腿、アキレス腱・ふくらはぎ

施術者から一言

どこに行ってもなかなか良くならない肩こりで、頭痛まで出ていた。肩や首の問題よりも、下半身に問題があったケースで、アキレス腱やふくらはぎの緊張をゆるめることで劇的に楽になった。

リラクゼーションで肩や首をほぐしている事が多かったが、重度な肩こりほど、下半身も施術しないとなかなか改善しないことが多い。

1日10時間のパソコン仕事のため、引き続き下半身が血行不良にならない体づくりもサポートしていく。


肩こりに対する当院の施術方法

慢性的な肩こりや酷い肩こりの多くは、肩を直接揉んでも、一時的に楽になることはありますが、またすぐに辛くなってしまいます。

それは肩そのものに肩こりの原因がないからです。

体のゆがみ、お腹の張り、手や腕の疲労などが特に関係しています。

そして肩こりの原因となる背景には、ストレス・体の使い方・食生活など、日常生活習慣が関係しています。

お一人お一人肩こりの原因や背景を見つけていきながら、施術だけでなく、思考・食事・体の使い方までアドバイスさせていただきます。

①重心バランス・体の特性をチェック

はじめに現在の重心バランスと、ご両親の遺伝による生まれもっての体の特性を詳しくチェックしていきます。

重心バランスが整うと、自然体で肩に余計な力が入らなくなります。

自分の体の特性を知ることで、重心バランスが崩れない体の使い方をするようになります。

無意識に肩に力が入りやすくなって肩こりの方は、この重心バランスを整えることが一番重要です。

②あお向けでお腹の施術

慢性的な肩こり・酷い肩こりの最大の原因は、お腹が硬くなっていることです。

お腹の張りにより肩が引っ張られ、自然と体が前かがみになり、肩への血行不良が起こっています。

肩を直接マッサージするよりも、お腹の緊張をゆるめて血液を流してあげることで、前かがみから体が伸びて肩こりが解消していきます。

お腹が硬くなるのは、食事・ストレスが関係していますので、ご自身でも生活習慣を改善する必要があります。

お腹が柔らかくならなければ、肩こりは根本的に改善されません。

食事をちゃんと見直して肩こりを改善したい方には、別途テキストを使って教室も行っています。知識や知恵・詳しいアドバイスを実戦形式で行います。

【関連記事】 食事指導・体質改善教室

お腹の施術

③あお向けで手や腕の施術

日常的に手や腕をよく使う方は、お腹の硬さだけでなく、手や腕の緊張もあり、腕から肩への血行不良が起こっています。

手首・指・肘・肩・肩甲骨の整体とマッサージにより、腕の緊張がゆるみ、腕→肩へ血が巡っていきます

肩を直接マッサージするよりも、腕にたまった血液を流してあげることで腕が軽くなり、肩が引っ張られなくなって肩こりが解消していきます。

手や腕が軽くなることで、肩こりが楽なる方も多いです。

手や腕の施術

④自律神経への施術

自律神経を整えることで、深い体の緊張をゆるめることができます。

お腹の施術では、自律神経のうち迷走神経という副交感神経の緊張を整えることができます。

ボキボキしない優しい整体では、頚椎・胸椎・腰椎・骨盤・肋骨などの骨格調整により、残った自律神経の交感神経の緊張を整えていきます。

うつ伏せの施術

肩こりでお困りの方はお気軽にご相談ください。

当院には、慢性的な肩こり、肩を揉むだけでは楽にならない肩こり、強いマッサージが苦手な患者さまが多く来院されています。

また姿勢やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。

当院へのアクセス

いぶきカイロプラクティック
〒350-1126
埼玉県川越市旭町1-1-18 フローラル・幸 2階
川越駅西口徒歩7分・ウニクス川越の真向い
駐車場なしウニクス川越をご利用下さい

営業時間 9~22時(受付20時まで)
不定休 (営業案内をご覧ください)
TEL 0120-184-497

いぶきカイロプラクティックの場所・アクセス
詳しい道順はこちら