ぎっくり腰でこんなお悩みはありませんか?
- くしゃみをした時、腰をひねってしまった
- 重い荷物を持ち上げた時、ブチッと腰を傷めてしまった
- 草むしりをしていたら、腰が伸びなくなってしまった
- 靴下を履く時、無理な姿勢で腰が痛くなった
- ゴルフの後、徐々に腰が痛くなり、歩くのもしんどい
- 原因不明だが、腰が痛くて前屈みになれない
- 最近頻繁にふくらはぎが攣っていて、今朝腰が痛くて起きれなかった
ぎっくり腰について
単純なものは、1週間以内で楽になりますが、ぎっくり腰をくり返している方、椎間板の損傷がある場合には長引くことがあります。
ぎっくり腰を経験した方の中には、2~3日で楽なった方、1週間会社を休んだ方など個人差があります。
疼痛回避姿勢といって、痛みのために体が逃げて傾いてしまっている場合、回復に時間がかかります。最終的に、痛みが取れることで姿勢は改善していきます。
ぎっくり腰で来院される方に話を聞くと、重いもの持って痛くなった方よりも、「ちょっと後ろを振り向いた」、「ちょっとかがんだ」、「ちょっと上の物を取ろうとした」など、日常の何気ない動作がきっかけでぎっくり腰になっています。
普段から体が硬くなっていることに加え、無理な動作をした際にぎっくり腰になることが多いです。今後体のケアを考えて、体の柔軟性だけでなく、日常生活で無理のない体の使い方を身につける事が大切になります。
あなたのぎっくり腰はどのタイプ?
ぎっくり腰には、大きく分けて動作により4つのタイプがあります。
●前かがみになると腰が痛い「前屈型のぎっくり腰」
●腰を反らすと痛い「後屈型のぎっくり腰」
●腰が抜けそうな「不安定型のぎっくり腰」
●動かなくてもジンジン腰が痛い「内臓のむくみによるぎっくり腰」
ほとんどのぎっくり腰痛は、1つのタイプだけでなく、いくつかのタイプが複合していますが、一番つらい動作を知ることで、ぎっくり腰の原因をつきとめることができます。
これから、4種類のぎっくり腰と整体での施術方法について説明していきます。
前屈型のぎっくり腰と施術方法
ちょっと前かがみになっただけで、腰に激痛が走ります。腰から足にしびれを伴う場合は、椎間板の損傷が疑われます。
椎間板を損傷した場合でも、最初の原因はほとんど下半身にあります。
①ふくらはぎが硬いことが原因

ぎっくり腰になる数日間に、ふくらはぎがつりませんでしたか?
ぎっくり腰の方は、必ずふくらはぎがガチガチに硬くなっています。
ふくらはぎが硬いまま放置していると、前かがみになった時に、ふくらはぎが伸びない分、腰が必要以上に伸びようとして、腰の筋肉や靭帯、椎間板を傷めてしまいます。
ふくらはぎが硬くなる原因には、以下のものがあります。
- 立ち仕事や中腰で、いつも足がパンパン
- 素足感覚とはほど遠い固い靴を履いている
- 踵から着いた歩き方をしている
- 靴下の跡が着くようなキツイ靴下を履いている
- 夏場など寝ている時にクーラーで足が冷えている
- お風呂はシャワーだけで湯船に浸かっていない
ふくらはぎが硬いのと、ふくらはぎが太いのは違います。ふくらはぎが太くても、よく動く筋肉であれば、ぎっくり腰になることはありません。
靴下でふくらはぎを圧迫しすぎていないか、ふくらはぎが冷えていないか注意してください。
ふくらはぎへの施術
ふくらはぎの内側か外側に、筋肉が芯のように塊になって硬いところがあるので、この塊をビーフジャーキーを裂くように丁寧にほぐしていきます。
かなり痛みがありますが、腰が少し伸びるようになり、前かがみが楽になっていきます。
②足のゆびが硬いのが原因

窮屈な靴を履いていると、足のゆびが変形してしまうことがあります。
また、日常的に足のゆびを使った歩行をしていないと、足のゆびは硬くなります。
ふくらはぎ、アキレス腱からつながる筋膜は、最終的に足底腱・足ゆびの腱に行きつきます。
あまり気づいていないかもしれませんが、薬ゆびや小ゆびが硬くなっている方が多く、この足底側の腱が伸びなくなっていると、前かがみになった時に、ぎっくり腰になるリスクが高まります。
日常的に足ゆびを使う生活をおススメします。踵から着いた歩き方を止め、足踏みのように足全体を使った歩き方が理想的です。
足のゆびへの施術
薬ゆび、小ゆびの硬さをチェックし、曲がっていれば少し引っ張って歪みを整えます。
さらに、小ゆびの足底側の腱を刺激して小ゆびの腱をほぐします。かなりの痛みで身体が逃げますが、この逃げる動作により体のバランスが整い、前かがみがさらに楽になっていきます。
後屈型のぎっくり腰と施術方法
痛みで体が丸まってしまい、体を真っ直ぐにできない、反らせると腰に激痛が走ります。腰の椎間関節が引っ掛かって、関節の圧迫による痛みが疑われます。
何らかの原因で、椎間関節が重なり合ってしまっています。
①へっぴり腰による椎間関節の圧迫が原因

中腰などの前傾姿勢から、不意に反り腰になった時、ぎっくり腰になります。いわゆるへっぴり腰の状態です。
腰の椎間関節はもともと、後ろに反らすと関節が重なり合い、前かがみだと関節が開く構造になっています。
へっぴり腰では、椎間関節がより深く重なり合い、食い込んで引っ掛かっている状態です。腰を曲げることも反らすことも痛くてできなくなります。
特に反らす動作は、関節の重なりが強くなるので、言葉がでないくらいの激痛です。
本来、前傾姿勢から、下半身を使って全体的に体を起こしていくと問題ない動作ですが、上体だけで体を起こすと、針金を折るような動作になり、急激な反り腰でぎっくり腰を起こしてしまいます。
重いものを持ち上げようとする時は、下半身を使ってしっかり上げようとする準備ができていますが、軽いものを持ち上げたり、何気なく持ち上げた時、急いで持ち上げた時には、しっかり準備ができてないため、不意に上体だけで体を起こす傾向があります。
椎間関節への施術
患者さんが座った姿勢で、おじぎをして関節を開く自動運動と、術者が開いた関節を持ち上げたままにする動作、そしておじぎから戻ってくるときにも関節を持ち上げたままにして、関節を本来の位置に調整していきます。
変化が出ない場合、施術する椎間関節の場所を変えていきます。
②2つ以上の動作を同時に行うことが原因

へっぴり腰の時と同じように、2つ以上の動きを同時に行うと、ぎっくり腰になるリスクが高くなります。
例えば、バチンコ店の店員さんがぎっくり腰で来院されました。「ドル箱を持ち上げた瞬間に、後ろのお客さんに声をかけられ振り向いたら、腰がグキッとなってしまった。」と、教えていただきました。
ドル箱を持ち上げるのと同時に振り向くと、ぎっくり腰になってしまいます。持ち上げる動作が完了してから、振り向いた場合には、ぎっくり腰を免れます。
パチンコ店に限らず、重いものを持とうとしている人には、声をかけたり、肩をたたいて振り向かせてはいけません。
重いものを持たなくても、2つ以上の動作を同時に行って、ぎっくり腰になった人を多く見てみました。いくつかの例をお伝えします。
- くしゃみをした時、人にかからないよう右を向いて行った
- 洗濯物を畳んでいる時に、家のチャイムが鳴ったので急いで立ち上がった
- たばこを吸っている時に、後ろから声を掛けられ振り向いた
- トイレで用を足していたら、ドアを叩く音に急かされた
対処法
同時に2つの動作を行うときは、関節がゆるんでしまっていることが多いです。ゆるんでいるために、変な位置に関節がズレてしまいます。
動き始める時や物を持つときは、息を止めると関節が動かなくなり安定します。さらに脇をしめる、少し小指に力を入れると脇に力が入ります。
結構、声を掛けられたり、肩をたたかれたり、電話がなったり、インターホンが鳴ったり、自分が何かしているときに急に動いてぎっくり腰になる場合があるので、慌てず、今やっている動作を一旦終わらせてから、振り向いたり、立ち上がったりすることをおススメします。
不安定型のぎっくり腰と施術方法
中腰での作業やデスクワークの後、立ち上がろうとして、腰が抜けそうになった経験はありませんか?
無理な姿勢で、背中を長時間丸めていると、背骨を前後から支えている靭帯や腹腔内の圧力(腹圧)がゆるんでしまい、体重を支えることができなくなってしまう。
立ち上がろうとすると、腰に力が入らず、慌てて膝に手をついて腕で体重を支える姿勢をとります。
腰骨を支える靭帯・腹圧がゆるんでいるのが原因

背中を丸めた姿勢が、必ずしも悪いわけではありません。
当院では、座っている時、背中を丸めた姿勢が理想的だと考えています。
背中の丸め方に問題があり、中腰のような極端な前傾姿勢、前のめり過ぎるデスクワーク、低めのソファーに寄りかかるような極端な骨盤後傾は、そもそも無理な姿勢になっています。
体重を支えている最も強力な力は、実は腹圧です。背中を長時間丸めた姿勢の結果、背骨を前後から支えている「前縦靭帯」と「棘上靭帯」がゆるんでしまい、腹圧が働かなくなってしまっているのです。
特に前縦靭帯は、腰の前湾を作る大切な要素ですが、腰を伸ばすことができなくなっています。
何らかの方法で腰の前湾を作り、前縦靭帯の張り、腹圧を取り戻す必要があります。
腹圧を取り戻す施術
立った姿勢で、足裏からの腱を張らせる自動運動を患者さんにしてもらいます。
三点バランスインソールの上で、踵落とし、足踏み、膝と肘を伸ばして全身の腱を張らせます。(できる動作だけ行ってもらいます。)
次に座った姿勢で、椎間関節を持ち上げる調整を行います。
内臓のむくみによるぎっくり腰と施術方法
動かなくてもジンジン痛い場合、血流の循環不全が考えられます。
ほとんどのぎっくり腰では、腰部が傷ついて炎症が起きているため、重度軽度に関わらず炎症反応で多少ジンジン痛みます。
しかし、動かなくても痛みが強い場合、肝臓や胃など内臓にも炎症反応があり、内臓やお腹がむくんで腰痛を引き起こしています。
注意してほしいのは、腎盂炎や尿管結石など、内臓の病気と関係がある場合があるので、黙っていても我慢できない程の痛みの場合、最初に医療機関の受診をおススメします。
ここでは、病院の検査では異常ではないが、ぎっくり腰が改善しない内臓のむくみに関してお伝えします。
①肝臓・胃、大網など内臓のむくみが原因

原因不明のぎっくり腰で右腰が痛い場合、お酒の飲み過ぎ、油っぽいものの食べ過ぎ、量的な食べ過ぎ、過労による「肝臓・胆のうの炎症」が考えられます。
また、原因不明のぎっくり腰で左腰が痛い場合、甘い物の食べ過ぎ、咀嚼不足、ストレス疲労による「胃・十二指腸の炎症」が考えられます。
さらに、お腹全体が広がっている場合、腸の表面をエプロンのように垂れ下がって覆っている「大網」にリンパ液が過剰にたまっている可能性があります。
このような内臓の炎症や過剰なリンパ液により、内臓のむくみが起こり、腹部・腰部血流の循環不全を引き起こします。
お腹と腰は、表裏一体です。全身の中で一番動脈・静脈の血管が太い腹部の血流が悪ければ、炎症の回復に時間がかかります。
ぎっくり腰の下地は、暴飲暴食が多く、ぎっくり腰を早く改善するために、1週間は腹6分目、甘いものを避け、粗食をしてお腹をすっきりさせる事をおススメします。
内臓・お腹への施術
「高野流圧診療法」により、下肢にある内臓のツボをそれぞれ刺激します。
当院のメインの施術である「お腹の延命学」により、お腹のコリ・癒着をはがし、「お腹の減腔」により、内臓のむくみを改善していきます。
②お腹の硬さが原因

いつも肩に力が入っている方は、日常的に踏ん張った姿勢で、お腹がガチガチに硬くなっているか、パンパンに張っています。
重い物を持ち上げようと、瞬間的に腹圧を高める場合ならいいのですが、常にお腹を張らせていると、お腹を締め付け、腹部・腰部血流の循環不全を引き起こします。
このような内臓の炎症により、内臓のむくみが起こり、腹部・腰部血流の循環不全を引き起こします。
ぎっくり腰の下地は、お腹の過緊張が多く、お腹と背中での呼吸が浅くなって、お腹の動きや柔軟性がなくなっています。お腹・背中でのゆったりした呼吸をおススメします。
お腹の硬さは、表面だけでなく深部のインナーマッスルまで関係しています。この場合、大腰筋や腸骨筋の緊張をゆるめる必要があります。
お腹への施術
当院のメインの施術である「お腹の延命学」により、お腹のコリ・癒着をはがし、「お腹の減腔」により、内臓のむくみを改善していきます。
「按腹」により、直接腹部のインナーマッスルである大腰筋・腸骨筋をほぐします。おへそ辺りの中腹部と、最も硬くなる下腹部にある「腸骨の前側の縁」に指が入るようにゆるめていきます。
下腹部が柔らかくなると、血流の循環不全が解消され、ぎっくり腰が早期改善していきます。
ぎっくり腰に対する当院の施術方法
ぎっくり腰の原因は腰だけではありません。
ぎっくり腰の場合、腰の関節は調整しますが、腰を直接マッサージしたり、揉んだりしない方が早く改善していきます!
今まで説明してきた「4つのぎっくり腰タイプの調整」を組み合わせて、腰痛に対応いたします。
①太もも・ふくらはぎ・足ゆびへの施術
太もも・ふくらはぎ・足ゆびに緊張があると、腰椎の動きだけでなく、骨盤や股関節の動きまで制限されてしまいます。延命学という特殊なリンパマッサージで、太もも・ふくらはぎをリフトアップさせるようにほぐしていきます。
ふくらはぎ・足ゆびの強い緊張に対しては、癒着をはがすように直接ほぐしていきます。
ぎっくり腰のほとんどは、太もも・ふくらはぎ・足ゆびが緩むことで楽になっていきます。横向きになれない場合は、座った姿勢で当日必要な施術のみ行います。
②腰の施術
骨盤よりも上、ベルトラインの腰痛がある場合、腰椎の施術が必要になります。
もともと腰痛持ちの方は、骨盤だけでなく腰椎も下がっているので、腰椎の椎間関節を持ち上げて、腰の前後屈を楽にしていきます。
③お腹の施術
何の前触れもなくぎっくり腰になる場合、お腹や内臓にむくみがあることがほとんどです。
普段からお腹がガチガチに硬くなっていたり、食べ過ぎや飲み過ぎによる内臓への急な負担でぎっくり腰になった場合、お腹のむくみを改善する施術が必要です。
お腹のむくみが改善すると、お腹でストップしていた血流が全身へ巡るようになり、腰まわりが楽になっていきます。
ぎっくり腰でお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、ぎっくり腰を繰り返している方、初めてぎっくり腰になり不安な方、腰を揉むだけでは楽にならない腰痛、強いマッサージが苦手な患者さまが多く来院されています。
また姿勢やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
【関連記事】 ぎっくり腰の対処と対策
ぎっくり腰になった時の対処法と、今後ぎっくり腰を防ぐための対策に解説しています。
再発をくり返す方が多いので、その場しのぎにならないよう、日頃のケアまで大切にしてください。
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
〒350-1126
埼玉県川越市旭町1-1-18 フローラル・幸 2階
川越駅西口徒歩7分・ウニクス川越の真向い
駐車場なしウニクス川越をご利用下さい
営業時間 9~22時(受付20時まで)
不定休 (営業案内をご覧ください)
TEL 0120-184-497