腰痛には、動作により大きく分けて4種類の腰痛タイプがあります。
●前かがみになると腰が痛い・曲がらない「前屈型の腰痛」
●腰を反らすと痛い「後屈型の腰痛」
●体をねじって伸ばすと、ねじった側や反対側の腰が痛い「回旋型の腰痛」
●体を横に倒して動かすと、倒した側や反対側の腰が痛い「側屈型の腰痛」
ほとんどの腰痛は、1つのタイプだけでなく、いくつかのタイプが複合していますが、一番つらい動作を知ることで、腰痛の原因をつきとめることができます。
ここではそのなかの一つ、「側屈型の腰痛」について説明しています。
腰痛でこんなお悩みはありませんか?
- いつも仕事で片足に体重を乗せている
- 体がいつも左右どちらかに傾いている
- 靴底のすり減り方が左右で極端に違う
- 転んで横に転倒してから腰が痛い
- スポーツ後に腰が痛くなる
- 運動会の綱引きなど急な運動で腰が痛い
- 脇腹が張っている感じがする
- 腕がかなり硬くなっている
側屈型の腰痛について
側屈型の腰痛とは、腰や背中の筋肉が左右でアンバランスになり、後ろから見て体が左右に傾いているタイプの腰痛です。
頑固な腰痛の方が多いです。
中腰や立ち仕事、肉体労働、スポーツなど、腕や脚の筋肉疲労がきっかけで起こっています。
腰だけでなく、お尻や太ももなど主に外側が張って、横になっても筋肉がゆるみにくくなっています。
慢性的でない場合は、お子さんの運動会に参加したり、引っ越し作業、サンデースポーツなど、いつも使っていない外側の筋肉が限界になり、ぎっくり腰のような痛みで腰痛になります。
側屈型の腰痛の原因
筋肉の使い過ぎが主な原因です。筋肉の使い方に左右差があり、体の傾きが強くなって腰痛を引き起こします。
筋肉の使い過ぎを改善するために、まず腰痛の原因をご覧ください。
①ふくらはぎ・太ももの外側が硬いことが原因
慢性的な腰痛を抱えている方のほとんどは、ふくらはぎがつることがよくあります。ふくらはぎは第二の心臓と言われ、全身の血行不良を引き起こします。
特に片足にばかり重心を乗せていると、乗せている側の「足首の外くるぶし」が歪んでいきます。
すると、ふくらはぎの外側が太く硬くなり、体がさらに外側に流れるようになります。
そして、太ももの外側にある「腸脛靭帯」や「大腿筋膜張筋」が硬くなると、骨盤の動きを制限してしまい、本格的に側屈動作がきつくなります。
ふくらはぎ、太ももの外側の筋肉は、長時間同じ姿勢のままでいると硬くなり、毎日その繰り返しで慢性化します。
また、利き足を酷使したスポーツでは、筋力の左右差が強くなり、片側に傾いた姿勢を癖づけてしまいます。
②お腹の横(側腹)が硬いことが原因
腰痛のほとんどは、腰やお腹の横の奥にある「腰方形筋」という筋肉が関係しています。
この筋肉は、肋骨から骨盤にかけて、脇腹の骨がない空間をサポートしています。また、歩いている時にも、左右のバランスをとって働いています。
腰方形筋は、体を横に倒すメインの筋肉で、横に倒して痛い場合、この筋肉が必ず緊張しています。
脇腹がガチガチの男性に多くみられます。
また、肝臓や胆のう、大腸の上行結腸や下行結腸、腎臓などの調子が悪い時に、お腹の外側を硬くします。
明らかな不調がない限り、これらの内臓は調子が悪いとは気づきません。横に倒すときに出る腰痛は、内臓からのサインでもあります。
右に倒して右腰が詰まった感じで痛い時は、「肝臓」を疑います。
左に倒して右腰が引っ張られて痛い場合は、「胆のう」を疑います。
左右の動作に関係なく右腰が痛い場合は、「盲腸」や「上行結腸」を疑います。右軸足や下痢ぎみの方も多いです。
左右の動作に関係なく左腰が痛い場合は、「下行結腸」を疑います。左軸足や便秘の方も多いです。
骨盤周りや脇腹が広範囲に痛い場合は、「腎臓」を疑います。
③側屈のやり方が原因
体を横に倒す時、足の重心はどこにあるのが理想的かご存じですか?
倒す側と同じ側に重心があると、ふくらはぎや太ももの外側にかなり負担をかけてしまいます。
反対の足に重心を乗せて、お尻(骨盤全体)が重心側に動きながら、上半身を横に倒していくのが理想的です。
この図の場合は、左重心で上半身は右に側屈しています。
一人一人に得意な軸足があるので、左右どちらに側屈しても、どうしても同じ足に重心を乗せがちです。
左軸足の方は、この図のように右側屈しやすいですが、右軸足の方は、右重心のまま右側屈しやすいので、チェックしてみてください。
横に倒すと痛い腰痛に対する施術方法
太ももの外側の緊張が関係しています。
このため、整体による骨格調整と共に、太ももの緊張をゆるめる整体とマッサージを入念に行います。
①太ももの外側への施術
延命学という特殊なリンパマッサージで、太ももの外側をリフトアップさせるようにほぐしていきます。下半身の外側の突っ張りが減って、腰の柔軟性が回復していきます。
太ももの外側の施術がなかり効果的です。
②減腔(肋骨矯正)・骨盤矯正
肋骨の柔軟性や骨盤の歪みをチェックし、体を横に倒した時に腰痛となる問題を探していきます。
ボキボキしない優しい整体で、骨盤・肋骨などの骨格調整を行い、関節のズレと神経の流れを改善していきます。
体が硬い方の多くの場合、肋骨の柔軟性がなくなっています。高齢者だけでなく、若くても側弯症など体のねじれが強い場合には減腔による肋骨矯正が効果的です。
③腰方形筋への施術
横に倒して実際に痛みを感じるのは、多くの場合腰方形筋です。
横向きやうつ伏せで左右の腰方形筋に直接アプローチしていきます。
腰方形筋は深層筋なので、単に後ろから押したり、横から押してもほぐれません。骨盤と脇腹を互い違いにローリングするように施術するとほぐれていきます。
④お腹への施術
あお向けで腹部八反応点というお腹への筋膜アプローチにより、腰方形筋の緊張と関係する各内臓の血液循環を改善していきます。肝臓・胃・腎臓・腸などお腹が元気になることが腰痛に対する根本治療となります。
内臓に問題がある場合、食生活の見直しと、お腹への施術回数を重ねて少しずつ改善していく必要があります。
横に倒すと痛い腰痛でお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、慢性的な腰痛、腰を揉むだけでは楽にならない腰痛、強いマッサージが苦手な患者さまが多く来院されています。
当院の特徴は、筋肉や骨格だけでなく、お腹や内臓が原因の腰痛にも対応しているので、自分で原因がわからなくても総合的に腰痛の原因にアプローチしていることです。
また姿勢やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
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