体の柔軟性をチェックするものに、体前屈や開脚がよく知られています。
これは体の中でも筋肉量が多い太ももの柔軟性が、体を柔らかくする上で重要だという事です。
ここでは、太ももを前もも・内もも・もも裏・もも外側の4つの部位に分けて、それぞれ硬くなる方の特徴とマッサージ方法について詳しく解説していきます。
1.体が硬い人のための太ももマッサージ【前もも】
前傾姿勢になっている方や、後ろに反るのが苦手な方は、太ももの前側が硬くなっています。
あおむけで寝ると腰に隙間ができて、膝を曲げたりしないと腰が痛くなったりします。
後ろに反らす動作は普段あまりやらないので、これで腰が痛かったり、反りにくいとは気づかない場合があります。
いつも背筋を伸ばして、いい姿勢を心掛けている女性に多い傾向があります。
この姿勢では、体は常に緊張状態になり、特にお腹や前ももを緊張させてしまいます。
これが原因で、便秘やお腹の張り、冷え性などになっている場合があります。
この場合、あおむけで股関節を胸の方に曲げていく動作をすると、あまり曲がらなかったり、腰が痛かったり、鼡径部や脚のつけ根につまりを感じたりします。
あおむけで前もものマッサージを行います。
特に骨盤に近い脚のつけ根は、前ももで一番硬くなっている部分です。
この脚のつけ根から膝まで、丁寧に硬い部分を探して緊張をゆるめていきます。
ほぐす筋肉は、主にこんなところです。
大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋などの大腿四頭筋
大腿筋膜張筋、縫工筋、鼡径靭帯
大腰筋、腸骨筋
場合によりあおむけのまま、大腿前面にある胃・肝臓・すい臓・小腸・大腸など内臓のツボを施術することもあります。
前もものマッサージの効能
●腰を反らす動作が楽になります。
●股関節が曲げやすくなります。
●骨盤の前側やお腹まわりがスッキリしてきます。
●力が抜けてあお向けで寝ても、腰の隙間が減り楽になります。
●下半身が温かくなります。
前ももは、お腹が硬く前傾姿勢になっている女性の方には、最重要ポイントになります。
ここが硬くなることで、便秘や冷え性、腰に負担がかかってきます。
前もものマッサージではこんな声をよく聞きます。
「足が温かくなってきました。」
「腰やお腹が楽になってきました。」
「脚のつけ根って結構硬いんですね。」
骨盤が前傾して鼡径部が圧迫されていると、お腹から下肢に向かう動脈や静脈をつぶしてしまいます。前ももがゆるむことで、骨盤の前傾が改善されますので、冷え性改善のきっかけにもおススメです。
前もものマッサージでは、後屈やお腹の柔軟性を取り戻すことができます!
2.体が硬い人のための太ももマッサージ【内もも】
開脚できついところが太ももの内側です。
骨盤が硬くてぎっくり腰を繰り返す方は、ここが必ず硬くなっています。
当院でも一番重要視しているのが内もものマッサージです。
横向きになると、内ももをリラックスさせた状態でほぐすことができます。
ほぐす筋肉は、主にこんなところです。
短内転筋、大内転筋、長内転筋、薄筋、恥骨筋などの内転筋
半腱様筋、半膜様筋、さらに大腿二頭筋などのハムストリング
縫工筋、内側広筋(大腿四頭筋)
さらにあおむけでも、延命学により内ももを施術します。
内ももマッサージの効能
●何と言っても、膝や腰が伸びるようになるので、体の柔軟性がアップします。
●リンパの流れがよくなります。
●骨盤のバランスが整います。
●体を捻じる動作がしやすくなります。ゴルフや野球などスイング系のスポーツケアにおススメです。
●お腹が柔らかくなります。
内ももは体が硬い人にとって、最重要ポイントになります。
日常運動をほとんどしないで体が硬い方には、入念にスジをマッサージ、
クラシックバレエ、ゴルフ、野球、ランニング、卓球、テニスなどスポーツをされる方には、スポーツ前後のケアとして整える施術を行います。
内ももマッサージではこんな声をよく聞きます。
「初めて内ももをマッサージされました」
「こんなところ凝ってるんですね!」
「ああ効くー。脚が伸びてきたー。」
コリが強い方には、膝の近くや、脚のつけ根はかなり痛みを感じることがるので、加減しながら緩めていきます。
内もものマッサージでは、開脚の柔軟性が少しずつ取り戻すことができます!
3.体が硬い人のための太ももマッサージ【もも裏】
前屈や前かがみが苦手な方、膝や股関節が曲がっている方は、ももの後ろ側が硬くなっています。
一般的に体が硬くて来院される方は、このもも後ろの硬さを訴えます。
前かがみは日常よく使う動作のため、硬いといろんな場面で支障があります。
・靴下を履くとき
・ズボンを履くとき
・靴を履いたり脱いだりするとき
・下に置いてある荷物を持ち上げるとき など
無理な前かがみで腰を傷めることがあるので、注意が必要です。
前かがみには、柔軟性だけでなく、体の使い方のコツがあります。
つま先重心ではなく、かかと重心で前かがみになるのが、体に負担をかけない動かし方です。
体が硬い方には、一番時間をかけて入念にほぐす部分になります。
そしてほぐすだけでなく、前かがみのコツまでアドバイスされていただきます。
ほぐす筋肉は、主にこんなところです。
中殿筋、大殿筋、梨状筋(坐骨神経の上)
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋などのハムストリング
腸脛靭帯、外側広筋(大腿四頭筋)
さらにうつ伏せのまま、延命学により、もも裏の内側を施術します。
もも裏がゆるむと、腰や背中、首筋まで体の背面が柔らかくなります。
もも裏のマッサージの効能
●前屈や前かがみが楽になります。
●膝や股関節を伸ばしやすくなります。
●体の柔軟性を感じます。
●腰や背中の張りが減り楽になります。
もも裏は、体が硬い方の最重要ポイントになります。
ここが硬くなることで、臀部が硬くなり、腰に負担がかかってきます。
骨盤が後傾している方、中腰で仕事をされる方は、絶えずもも裏が疲労します。
もも裏のマッサージではこんな声をよく聞きます。
「効きますね!」
「ここが一番気持ちいいよ。」
「かなり硬いよね。」
体が硬い方にとっては一番ゆるみにくい部分なので、何回か続けて施術を受けられることをおススメします。
もも裏のマッサージでは、体前屈、前かがみの柔軟性を取り戻すことができます!
4.体が硬い人のための太ももマッサージ【もも外側】
立ちっぱなしのお仕事の方、かなり外側重心で立っている方は、とても硬くなっている部分です。
体のバランスを支える要で、肩こり・腰痛ともとても関係しています。
体の左右の傾きにとても影響をあたえるのが、ももの外側です。
当院では、左右の側屈が硬い場合や、肩が横からあげにくい場合、ももの外側のマッサージを入念に行います。
横向きになると、もも外側~臀部の外側まで続けてほぐすことができます。
人によっては、かなりくすぐったかったり、痛い部分なので、強さ加減を聞きながら施術していきます。
ほぐす筋肉は、主にこんなところです。
大腿筋膜張筋、中殿筋、大殿筋
腸脛靭帯(膝まで伸びている白い部分)
外側広筋(大腿四頭筋)、大腿二頭筋(ハムストリング)
さらにあお向けでも、延命学により、もも外側を施術します。
また肩こりや腰痛が強い場合、左右のバランスを整えるために、もも外側のツボを施術することがあります。
もも外側のマッサージの効能
●体の左右バランスが整い、肩こりや腰痛が楽になる。
●体の左右側屈がしやすくなります。
●腕を上げるなど側面を伸ばす動作が楽になります。
もも外側は、立ち仕事の方には、最重要ポイントになります。
ここが硬くなることで、臀部が硬くなり、腰に負担がかかってきます。
旅行や登山などで歩いて足腰を酷使したときも、もも外側がかなり疲労します。
もも外側のマッサージではこんな声をよく聞きます。
「結構くすぐったいですね!」
「結構痛いところですね!」
「腰が柔らかくなるのがわかります。」
コリが強い方は、全体的に痛みを感じるところなので、力加減を聞きながら施術していきます。
もも外側のマッサージでは、体の側面の柔軟性を取り戻すことができます!
体の柔軟性は人それぞれです。
無理にストレッチや開脚をして筋肉を傷めないことが大切です。
太もものマッサージで体の硬い方のお手伝いができたら幸いです^^(いぶき)
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
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