最終更新日:2024/11/07
「頭がズキズキする…また低気圧のせい?」雨が降る前や天気が悪い時に決まって頭痛になったりしませんか?
頭痛になるので、これから雨になることを予想できてしまう人もいます。
天気の変化に悩まされているあなたへ、このページでその不快感の原因と対策を理解し、天気の変化に負けない体づくりを目指しましょう。
低気圧頭痛、正式には「気象病」と呼ばれるこの症状は、気圧の低下に伴い自律神経が乱れることで引き起こされます。
本記事では、低気圧頭痛のメカニズムを分かりやすく解説していきます。
1. 低気圧頭痛とは何か
低気圧頭痛とは、気圧の低下に伴って発生する頭痛のことです。「天気痛」「気象病」とも呼ばれ、雨が降る前や台風が接近する際に頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れます。
低気圧は、日本のような北半球では、反時計まわりに風が中心に向かって吹き、上昇気流が発生するため、雲ができて雨など天候が崩れます。
体の中でも同様に、体が反時計回り(左回転)で右肩がまき肩になり、下半身の圧力が抜けて、頭ばかり膨張している状態になります。
いわゆる頭が膨らんだような感じで頭痛になります。これが低気圧による頭痛です。
1.1 低気圧頭痛と偏頭痛の違い
低気圧頭痛と偏頭痛は症状が似ているため混同されやすいですが、異なる点もあります。
下記の表で比較してみましょう。
項目 | 低気圧頭痛 | 偏頭痛 |
原因 | 気圧の変化 | 血管の拡張、炎症物質の放出など |
症状 | 鈍痛、頭重感、めまい、吐き気など | ズキンズキンとした拍動性の痛み 片側のこめかみあたりに起こることが多い 光や音過敏など |
誘発要因 | 低気圧、台風、梅雨、季節の変わり目など | ストレス、疲労、睡眠不足、飲酒 特定の食品など |
持続時間 | 数時間から数日 | 4時間~72時間 |
偏頭痛持ちの方は、低気圧によって偏頭痛の症状が悪化したり、誘発される場合もあります。
そのため、気圧の変化に敏感な方は、偏頭痛と低気圧頭痛の両方の可能性を考慮する必要があります。
1.2 低気圧頭痛の症状
低気圧頭痛の症状は人によって様々ですが、頭痛だけでなく他の症状も一緒にでることもあります。
代表的な症状は以下の通りです。
- 頭痛:頭全体が重く感じる、締め付けられるような鈍痛、偏頭痛
- 頭重感:頭がぼーっとする、集中できない
- めまい:ふらつき、平衡感覚が失われる
- 吐き気:胃がムカムカする、嘔吐
- 倦怠感:体がだるい、疲れやすい
- 眠気:生あくび、眠気が強い、朝起きるのがつらい・起きられない
- 肩こり:肩や首が凝る、痛みがある
- 耳鳴り:耳の中で音がする
- 古傷の痛み:過去のケガの箇所が痛む
- 気分の落ち込み:憂鬱な気分になる
これらの症状は、気圧が低下するにつれて徐々に現れ、気圧が回復するとともに軽快していくことが多いです。
しかし、症状が重い場合は日常生活に支障をきたすこともあります。
ご自身の症状をよく観察し、適切な対処をすることが大切です。
2. 低気圧頭痛の原因を解説
低気圧頭痛の痛みは、気圧の変化が体に様々な影響を与えることで起こると考えられています。
そのメカニズムは複雑で、まだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関わっていると考えられています。
2.1 気圧の変化と自律神経の乱れ
気圧が下がると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
自律神経は、体の様々な機能をコントロールしており、そのバランスが崩れると、頭痛だけでなく、めまい、吐き気、倦怠感などの様々な症状が現れることがあります。
気圧の変化によって自律神経が乱れるメカニズムは、まだ完全には解明されていませんが、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることが原因の一つと考えられています。
2.2 内耳の気圧センサー
内耳には、気圧の変化を感知するセンサーがあります。
気圧が下がると、このセンサーが反応し、脳に信号を送ります。
この信号が、頭痛を引き起こす原因の一つと考えられています。
内耳の気圧センサーは、飛行機に乗った時や山に登った時に耳が詰まる感覚と関連しており、このセンサーが気圧の変化に敏感な人は、低気圧頭痛を起こしやすい傾向があります。
2.3 脳脊髄液への影響
脳と脊髄は、脳脊髄液という液体で満たされています。
気圧が下がると、脳脊髄液の圧力も変化し、脳の血管が拡張することがあります。
この血管の拡張が、頭痛を引き起こす原因の一つと考えられています。
血管が拡張することで、周囲の神経を刺激し、痛みを感じると考えられています。
2.4 低気圧頭痛の原因(まとめ)
これらの要因が複雑に絡み合い、低気圧頭痛の痛みを引き起こすと考えられています。以下の表に、それぞれの要因と関連する症状をまとめました。
要因 | 関連する症状 |
自律神経の乱れ | 頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、イライラ、不安感 |
内耳の気圧センサー | 耳鳴り、耳の詰まり感、めまい |
脳脊髄液への影響 | ズキンズキンとした頭痛、吐き気 |
低気圧頭痛の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているため、自分に合った予防法や対処法を見つけることが重要です。
3. 低気圧頭痛になりやすい人の特徴
低気圧頭痛は、誰にでも起こりうる症状ですが、特に発症しやすい人の特徴があります。
自身の体質や生活習慣を理解することで、効果的な予防策を立てることができます。
3.1 女性ホルモンとの関係
女性は男性よりも低気圧頭痛を経験しやすい傾向があります。
これは、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の変動が自律神経に影響を与え、気圧変化への感受性を高めるためと考えられています。
特に、月経前や月経中はホルモンバランスが大きく変化するため、頭痛が起こりやすくなります。また、妊娠中や更年期もホルモンバランスが乱れやすく、低気圧頭痛に悩まされる女性が増える時期です。
3.2 年齢や体質
年齢を重ねるにつれて、自律神経の機能が低下し、気圧変化に対応しにくくなるため、低気圧頭痛を発症しやすくなる傾向があります。
また、もともと偏頭痛持ちの方や、自律神経失調症、メニエール病などの持病がある方も低気圧頭痛を経験しやすいと言われています。
さらに、冷え性や貧血気味の方も血行が悪くなりやすく、低気圧による影響を受けやすいと考えられます。
体質的に気象の変化に敏感な方は、特に注意が必要です。
3.3 ストレスや疲労
ストレスや疲労は自律神経のバランスを崩し、低気圧頭痛の引き金となることがあります。
現代社会はストレスに満ちているため、意識的にストレスを解消する工夫が重要です。
過労や睡眠不足も自律神経の乱れにつながるため、規則正しい生活を心がけ、十分な休息をとるようにしましょう。
特徴 | 詳細 |
女性 | 女性ホルモンの変動が自律神経に影響し、気圧変化への感受性を高めるため、男性よりなりやすい。特に月経周期や更年期などは注意が必要。 |
高齢者 | 加齢とともに自律神経の機能が低下し、気圧変化に適応しにくくなるため、発症リスクが高まる。 |
偏頭痛持ち | 偏頭痛持ちの人は、もともと痛みに敏感であり、気圧変化の影響も受けやすいため、低気圧頭痛も発症しやすい。 |
自律神経失調症 メニエールなど持病がある人 |
これらの持病は自律神経のバランスが崩れやすい状態にあるため、低気圧の影響を受けやすく、頭痛が起こりやすい。 |
冷え性 貧血気味の人 |
冷え性や貧血は血行不良を招き、身体の隅々まで酸素が行き渡りにくくなるため、気圧変化による影響を受けやすく、頭痛の誘因となる。 |
ストレス 疲労が溜まっている人 |
ストレスや疲労は自律神経のバランスを崩し、低気圧頭痛の引き金となる。 |
これらの特徴に当てはまる方は、特に低気圧頭痛に注意が必要です。日頃から生活習慣を整え、予防策を講じるようにしましょう。
4. 当院の経験からみた低気圧頭痛にならない人の特徴
「3.低気圧頭痛になりやすい人の特徴」以外にも、当院の臨床経験から、低気圧頭痛にやりやすい人とならない人に特徴があります。
天候が悪い時、すべての人が頭痛になるかと言えば、そんな事はありません。
低気圧で頭痛になりやすい人とならない人にはどんな違いがあるのでしょうか?
4.1 頭痛になりやすい人
- 寝不足の人
- 呼吸が浅い人
- 便秘や下痢の人
- 悩みごとがある人
- 体のバランスが悪い人
4.2 頭痛にならない人
- 自分に合った睡眠をしっかり取っている人
- 呼吸が深い人
- お腹の調子がいい人
- 気分転換が上手な人
- 体がしっかりして安定してる人
普段から体に無理をさせずに、深い呼吸ができる人は、低気圧であっても頭痛になりません。
4.3 深い呼吸とは何か?
深い呼吸をするには、肺の機能だけでなく、横隔膜と肋骨の柔軟性が必要です。
横隔膜は、胸とお腹の空間である胸腔と腹腔を隔てている筋肉で、簡単にいうと、息を吸うことで横隔膜が下がり空気をいっぱい取り込めて、息を吐くことで横隔膜が上がり空気を押しだします。
いつもお腹がかたい人は、横隔膜が硬くあまり上下動できないので、結果的に呼吸が浅くなります。
肋骨は、さらに横隔膜から上の胸腔を覆っているカゴの様な骨なので、ここが硬いとそもそも肺や横隔膜が動けません。
また肺を動かす原動力は、肋骨の閉じたり拡がったりする動きなのです。
次に、体のバランスが悪い人は低気圧頭痛になりやすく、体のバランスがいい人は低気圧であっても頭痛になりにくいです。
4.4 体のバランスが悪いとは?
歩くときや片足だちでフラフラするような不安定な体のことです。
体が逆三角形のようなバランスになっていて、頭が重い割には、下半身の力が弱く、自分の体を支えることができない状態です。
本来は、下半身がどっしりしていて、頭の重さを楽に支えられ、ピラミッドのような三角形のバランス力が必要です。
4.5バランスを良くするには?
必要最低限、足腰の筋力は必要です。
しかし最も重要なのは、腹圧です。
おへその下あたりに力をいれてお腹を膨らませることができるかです。
普段からお腹が張って硬いのと、自分の意志でお腹を膨らませるのは違います。
いつもお腹が張っている人は、初めからお腹が膨らんでいるため、自分の意識でそれ以上をお腹に力を入れて、足腰を支えることができません。
普段はお腹がゆるんでいて、立ったり・座ったり・物を持ったり・排便などの日常動作の時には、腹圧をかけるのものです。
この腹圧をまったく使っていない人は、タイヤで例えると、空気が抜けたタイヤなので、快適に車や自転車が走れません。下手すると事故になります。
腹圧を高めることは、タイヤの空気をパンパンにして、快適な走りをするのと同じです。
体のバランスを保つためには、お腹は抜けていてはいけないのです。
腹筋をしなくても、日頃から体を動かす前にお腹を膨らませたり、手でお腹を触ったままにして腹圧を高めるスイッチを入れる癖をつけてください。
体は触れた部分に力が入る習性があるあらです。
5. 低気圧頭痛の予防と対策法
低気圧頭痛は、天気の変化、特に気圧の低下によって引き起こされる頭痛です。
完全に防ぐことは難しい場合もありますが、天気の変化に備えて対策を講じることで、症状を軽減したり、発生頻度を減らしたりすることが可能です。
日頃から意識して生活習慣を整え、天気予報をうまく活用することで、低気圧頭痛と上手に付き合っていきましょう。
5.1 天気予報の活用
天気予報を活用し、事前に低気圧の接近を知ることが予防の第一歩です。
気圧の変化に敏感な方は、気圧予報も参考にすると良いでしょう。
気圧が大きく変化する数日前から対策を始めることで、頭痛の発生を抑制したり、症状を軽くしたりできる可能性があります。
様々な天気予報アプリやウェブサイトで気圧情報が提供されています。
自分に合ったツールを見つけて活用しましょう。
5.2 睡眠をしっかりとる
健康的な生活習慣は、低気圧頭痛だけでなく、様々な体の不調を防ぐ上で重要です。
規則正しい生活を送り、自律神経のバランスを整えるよう心がけましょう。
睡眠不足は自律神経の乱れにつながり、低気圧頭痛を悪化させる要因となります。
睡眠が短いと、肉体的にも精神的にも疲労がとれません。
また毎日の頭のリセットと記憶の定着は、睡眠中にしかできません。
夜遅くまでゲームやテレビを観ていると、目の疲れ・画面の残像が残り、なかなか寝付けない場合があります。暗闇で目を使わない時間は大切なのです。
毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠を確保するために、寝る前のカフェインやアルコールの摂取は控え、リラックスできる環境を作るようにしましょう。
睡眠時間をしっかりと確保することで、体のリズムを整え、低気圧の影響を受けにくい体づくりを目指しましょう。
5.3 食生活を見直してお腹をやわらかくする
どんなに栄養価が高くバランスのいい食事を摂っていても、ガスが多くお腹が張っていると、低気圧に対応できず頭痛を悪化させる可能性があります。
食生活を見直すというのは、なかなか難しいものです。
食べ過ぎ・飲み過ぎをしないというのはありますが、私は2つのことを大事にしています。
5.3.1 リーキーガットや腸内ガスを発生させる食事を控える
食事のポイントは2つあります。
- リーキーガット(腸壁を傷つける)を引き起こすレクチン(植物毒)を含む食事を控える
- 腸内ガスによりお腹を膨満させる食事を控える
玄米や豆類には、腸の粘膜を気づけリーキーガットを引き起こす、レクチンが多く含まれています。
一般的に健康にいいと言われている食事ですが、リーキガットに気づかず食べ続けると血液が汚れ「腸の慢性炎症」を引き起こし、頭痛はもちろんアトピー・アレルギーなど様々な体調不良の根原因になります。
また、食物繊維・ヨーグルト・バナナは、基本的に胃腸で消化されないことを頭に入れておくことが大切です。
消化されないと腸内細菌が分解してガスを発生させます。これを「発酵」といいます。
ガスがたくさん発生すると、腸がパンパンに膨満してしまい、低気圧頭痛の原因になります。
リーキーガットや腸内ガスの影響は人それぞれ違い、あまり影響がない人もいて、全員には当てはまりません。
しかし、長年お腹にいいと思って「豆腐・ヨーグルト・バナナ・玄米・野菜」などを食べ続けた結果、腸内環境が悪くなり、体調を崩して当院に来院される方を多く診てきました。
間違いだらけの腸活は、皆さんにとってとてもショッキングなことだと思います。初めのうちは受け入れられないかもしれません。
今まで通りの腸活でお腹の調子が良くならない方は、是非、新しい視点の腸活を試してください。
【関連記事】
5.3.2 よく噛んで食べる
よく噛むことで、唾液腺から唾液が出て、消化を助けてくれます。
胃腸で消化よりも、私はメインだと感じています。
胃腸での消化には、たくさんの血液が必要なのはご存知ですか?
消化に手間取って時間がかかると、お腹にばかり血液が集まってしまい、手足や冷え、脳は酸欠になって眠くなったりします。
消化をさらっと終わらせて、腸内環境を良くするためにも、早食いではなく、後で眠くならないように、しっかり噛んで食べることをおすすめします。
よく噛めているかの指標として、「こめかみ」と耳のしたの「耳下腺」がよく動き、可能なら鎖骨の下の胸の上部まで動くといいです。
そして実際に唾液が出ているかを感じてみてください。
5.3.3 マグネシウムを摂る
マグネシウムは血管の緊張を和らげる効果があるため、積極的に摂取すると良いでしょう。
マグネシウムを多く含む食品には、カカオ、あおさ・ひじき・海苔などの海藻類があります。
5.4 適度な運動で足元を安定させる・血行をよくする
適度な運動は血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果があります。
普段からあまり歩かなかったり、車や電車の移動が多い方は、何らかの方法で意識的に歩く時間をとるといいです。
ウォーキングや散歩など、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。
そんな時間を取れない方、歩いているけど足元が不安定な方には、室内でできる「踵落とし」と「足踏み」をおススメします。
踵落としとは、立った姿勢でつま先立ちをして、真下にドスンと踵を落とす運動です。
斜めに落ちたり、軽く落としたりせずに、バラバラの書類をトントンと机の上で整えるように、しっかり真下に踵を落として、全身のバランスを整えます。
一時的ですが体幹がしっかり安定します。
スポーツの世界では、横綱の四股や、テニスプレーヤーの試合中定期的にジャンプして足腰を安定させる動きです。
足踏みとは、皆さんが考えているような軽いものとは違い、しっかりと地面を踏みつけるものです。それでいて力まずリズミカルに行うことが重要です。
泥棒の抜き足差し足、そば粉を足で踏んでならす足運び、雪の上を滑らないように歩く足運び、土や岩場を歩くときのしっかりと踏みつけるような、その場の足踏みです。
踵落としと足踏みにより、ある程度その場での足元は安定し、足とふくらはぎの血行がよくなります。
血行がよくなることで、頭痛そのものにも効果的です。
ただし、激しい運動は逆効果になる場合があるので、自分の体調に合わせて適度な運動量を心がけてください。
5.5 腹圧を高める
はじめに低気圧の時には、上昇気流を発生させると説明しました。
体では、下半身の圧力が抜けて、頭ばかり膨張している状態になります。
この下半身の圧力が抜けていなければ、上昇気流を防ぐことができ、低気圧による頭痛も抑えられるのです。
腹圧を高めるとは、おへその下あたりに力を入れ、下半身に空気をいれる感じです。
この状態をキープすると、下半身やお尻に力が入っているのがわかると思います。お尻に力がはいっているという事は、骨盤が締まっている状態です。
ゆるんだ骨盤は単に調整しても締まりません。腹圧を高めることで骨盤にも圧力がかかり、結果的に骨盤が締まるのです。
腹圧はいつも高めるわけではありません。お腹が凹んだり膨らんだりと伸縮力が重要です。お腹がパンパンでいつも膨らんでいる状態とは異なり、体を動かす初動さとして意図的に膨らませるのです。
まずは日常動作として、立つ・座る・物をもつ時に、腹圧を高める練習をおすすめします。
お腹に手をあてながら各動作を行うと、勝手にお腹に力をいれることができます。
6. 低気圧頭痛の対処法
低気圧頭痛の症状が現れたら、我慢せずに適切な対処を行いましょう。
症状の程度や体質に合わせて、様々な方法を試すことができます。
6.1 市販薬の活用
市販薬は、手軽に利用できる対処法の一つです。痛みや不快感の緩和に役立ちます。
ただし、用法・用量を守って正しく服用することが重要です。
持病がある方や妊娠中の方は、服用前に医師または薬剤師に相談しましょう。
6.1.1 鎮痛薬
アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛薬は、痛みを和らげる効果があります。
ロキソプロフェンを含む鎮痛薬は、より強い鎮痛効果が期待できますが、胃への負担が大きくなる場合があるので注意が必要です。
市販薬を選ぶ際には、自分の症状や体質に合ったものを選びましょう。
成分 | 商品例 | 特徴 |
アセトアミノフェン | タイレノールA、ノーシン | 比較的副作用が少ない |
イブプロフェン | イブA錠、リングルアイビー | 解熱効果もある |
ロキソプロフェン | ロキソニンS | 鎮痛効果が高い |
6.1.2 漢方薬
漢方薬は、体質から改善していくことで、頭痛を和らげる効果が期待できます。
五苓散(ごれいさん)は、水分代謝を改善し、頭痛、めまい、吐き気などに効果があります。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、冷えによる頭痛や吐き気に効果があります。
漢方薬は、体質に合ったものを選ぶことが重要です。
薬剤師や登録販売者に相談しながら、適切な漢方薬を選びましょう。
漢方薬 | 特徴 |
五苓散(ごれいさん) | 水分代謝を改善し、頭痛、めまい、吐き気などに効果的 |
呉茱萸湯(ごしゅゆとう) | 冷えによる頭痛や吐き気に効果的 |
6.2 セルフケアでの対処法
市販薬以外にも、様々な対処法があります。
6.2.1 ツボ押し
ツボ押しは、手軽にできる対処法の一つです。
頭痛に効果があるとされるツボはいくつかありますが、代表的なものとして「太陽(たいよう)」「風池(ふうち)」「百会(ひゃくえ)」などがあります。
これらのツボを優しく指圧することで、頭痛を緩和できる可能性があります。
ツボの名前 | 位置 |
太陽 | こめかみ |
風池 | 後頭部、髪の生え際の外側、少しへこんだ部分 |
百会 | 頭のてっぺん |
6.2.2 温罨法
温罨法(おんあんぽう)は、患部を温めることで血行を促進し、痛みを和らげる方法です。
蒸しタオルや温熱パッドなどを首や肩、頭に当てて温めましょう。
特に、首の後ろを温めることで、効果的に頭痛を緩和できる場合があります。
6.2.3 カフェイン摂取
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があり、頭痛を和らげる効果が期待できます。
ただし、過剰摂取は逆に頭痛を引き起こす可能性があるので、適量を心がけましょう。
また、カフェインに敏感な方は、摂取を控えるようにしてください。
また、休息をとることも重要です。静かな場所で横になり、リラックスしましょう。
これらの方法を組み合わせて、自分に合った対処法を見つけることが大切です。
規則正しい生活習慣を心がけることも、低気圧頭痛の予防と対処に繋がります。
十分な睡眠、お腹を張らせない食事、適度な運動を心がけましょう。
6.3 整体やマッサージでの対処法
市販薬やその他の対処法など、自分ではどうしようもない場合には、当院にご相談ください。
低気圧頭痛の根本的な改善には、頭とお腹の膨張を減らして、全身の血の巡りを良くする必要があります。
当院では、頭の施術だけでなく、お腹の張りを減らす施術も重視して、薬が効かない頭痛に対応していきます。
ただし、施術を単に受けるだけでなく、生活習慣の改善など自分でできることは増やしながら、低気圧に弱い体質を定期的にメンテナンスすることをお勧めします。
7. 低気圧による頭痛まとめ
この記事では、低気圧頭痛の原因、症状、予防法、対処法について解説しました。
低気圧頭痛は、気圧の変化によって自律神経が乱れたり、内耳の気圧センサーが刺激されたり、脳脊髄液への影響が生じたりすることで起こると考えられています。
特に、女性ホルモンの影響を受けやすい女性や、ストレスや疲労が蓄積している人、高齢者などは低気圧頭痛になりやすい傾向があります。
低気圧頭痛を予防・対策するには、天気予報をこまめにチェックし、気圧の変化に備えることが重要です。
規則正しい生活習慣を心がけ、睡眠不足やお腹を張らす食生活を避け、適度な運動を心がけることで、自律神経のバランスを整え、頭痛を予防することができます。
頭痛がひどい場合は、市販の鎮痛薬を活用するのも一つの方法です。
しかしあくまで対処法であって、低気圧頭痛にならないような体質改善も考慮に入れておきましょう。
頭痛になりやすい方は、低気圧でなくても、お腹が張っているため、常に低気圧に近い状況になっています。
そのため、お腹が張らない生活を心がけ、少しずつ低気圧に負けない体づくりをしていってください。
ここまでお読みいただきありがとうございます。頭痛改善の参考になれば幸いです。
当院では、施術だけでなくセルフケア指導とアドバイスを行っています^^(いぶき)
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
〒350-1126
埼玉県川越市旭町1-1-18 フローラル・幸 2階
川越駅西口徒歩5分・ウニクス川越の真向い
駐車場なしウニクス川越をご利用下さい
営業時間 9~22時(受付20時まで)
不定休 (営業案内をご覧ください)
TEL 0120-184-497