本当の軸足はどっち?一般的な軸足との違い

いぶきカイロプラクティック院長 高橋良昌

よく利き手と同じように使いやすい「利き足」とその反対が「軸足」だと言われています。

また、右利き左足で体を支えている人が多いと言われています。

自分の体の特徴を知って、スポーツや運動に活かしたい、パフォーマンスを上げたい、怪我をしにくいフォームを身につけたい、と考えている方は多いです。

自分の体の特徴で重要なのがこの「利き足」と「軸足」で、どっちが軸足か?を知ることは最も重要なことです。

しかし思っているよりも、自分の本当の軸足を知らない人が多いです。

本当の軸足とは何か?一般的に言われている軸足との違いは何なのか?

これを知ることで自分の体を最大限に使いこなすことが出来るようになります。

一般的な軸足は調べればいろいろ出てきますが、本当の軸足のことはその存在すら知られていません

このページでは、一般的に使われている「軸足」と、一人一人に刻み込まれた「本当の軸足」について詳しくお伝えしていきます。

軸足を考える時に、「一般的に言われている軸足」と「本当の軸足」を区別することが大切です。

一般的に言われている軸足とは?

軸足は、よく野球やゴルフ・テニス・柔道などスポーツで使われることが多く、主に体重を支える足になります。

スポーツでは、片足立ちのように、足を上げている反対側の足で体を支えることに意識を集中しやすくなります。

普段歩いている動作でも片足立ちに一瞬なっていますが、ほとんど軸足を意識することはありません。

そして、一般的には左右問わず、体重を乗せている側・体重が乗っている側を「軸足」として使われ、スポーツでは、体重を乗せやすい側・足を踏み込んでバランスがとりやすい側を「軸足」として使われています。

つまり一般的に言われている軸足とは、体重を支える足だけでなく本人の感覚による体重を支えやすい足も含んでいます。

体重を支えやすい足の感覚は、生活習慣や体の癖、スポーツの特性やトレーニングによる鍛錬、痛みや怪我をかばう姿勢により、長年積み重なって出来上がっています。

また、利き足と反対が軸足ということから、利き足のチェックをすることで、軸足を確かめる方法などがネットでも多く載っています。

ボールをけりやすい足が「利き足」で反対が「軸足」、階段を昇る時に最初に出す足が「利き足」で反対が「軸足」など。

しかし、これらは本人の感覚優位で、必ずしも一定の検査にはならないことが多いです。

一般的に言われている軸足をまとめると、「体重を支える足」「体重を支えやすい足」「利き足と反対の足」になります。

左足が軸足と感じる人が多いのはなぜ?

実は多くの方が、何気ない姿勢で体重を支えやすい足は「左足」だと感じています。

そのため、軸足はどっち?と言ったら「左足」になる傾向があります。

これにはある理由があります。

それは、地球の地軸の傾きと、北半球に住む日本人の身体の歪み方に原因があります。

北半球では地軸が右に傾くため、身体は右に側屈するように右肩下がりになり、反対に左半身は膨張させて左重心でバランスをとっています

この左重心のために、左足に体重が乗りやすくなり、軸足を左だと感じる方が多いのです。

地球の重力の影響を受けて身体の歪みが強い人ほど、この傾向があります。

本当の軸足とは?

ここまでは、一般的に言われている軸足と、左足が軸足と感じる人が多い、という事について解説してきました。

ここからは、本当の軸足について詳しく解説していきます。

私自身、普段は左重心だと感じることが多く、靴底の減りも左側の方が多くなります。

一見、軸足は左足に感じますが「本当の軸足は右足」なのです。

本当の軸足とは、本人の慣れや感覚だけでなく、ある法則に基づいたもので、生まれてから一生変わらないものです。

それは、内司和彦先生が開発された「縦巻き横巻きの法則」にある「縦巻き側の足」「本当の軸足」になります。

これを知ることで、本人はもちろん第三者が客観的に観ても、軸足はどっちか?という疑問を解決してくれます。

当院では、バランス・姿勢診断として初回に詳しく検査を行い、プリントにまとめてお渡ししています。

人は右半身と左半身では対称ではなく、どちらか一方が縦方向の走行、もう一方が横方向の走行になっていて、これで体のバランスをとっているというものです。

本人の慣れや感覚に関わらず、縦巻き側の足が軸足になります。

  • 右縦巻き・左横巻の人 ➝ 右軸足
  • 左縦巻き・右横巻の人 ➝ 左軸足

この右半身・左半身の特性は母親からの遺伝で、男の子と女の子で異なります。

  • 男の子(息子)➝ 母親と逆
  • 女の子(娘) ➝ 母親と同じ

つまり、お母さんの軸足が分かっていれば、子供の軸足もわかってしまいます。

本当の軸足を知ることは、スポーツにおいては怪我の防止・パフォーマンスアップ・潜在能力の発揮など、年齢に応じた怪我をしくい体と思い通りに動かせる体を維持してくれます。

日常生活においては、本当の軸足側は筋肉ではなく骨格を使う側になるため、軸足側から立つことで立ちやすく、軸足側で重い荷物をもつ力が出やすく、怪我の防止や疲れの防止にもなります。

それでは、縦巻き側を知るチェックポイントをお伝えします。

  • 前後に腕や足を動かしやすく、左右には動かしにくい
  • 骨盤や頭を真横に押し出しやすい
  • こちらを軸足にすると回転しやすい、反対の足で円を描きやすい
  • 耳を真横に引っ張ると伸びる
  • ボールを上から投げやすい(オーバースロー気味)
  • ボールを蹴る時つま先から真っすぐ蹴る
  • ストレートのパンチが得意
  • 隣に人がいるとストレスを感じる
  • 横を向きにくい
  • 呼吸が吸いにくい
  • 足裏のアーチが深い

日常生活や鍛錬による使い慣れで、縦巻き側が分かりにくい場合もありますが、おおよそこのような特徴があります。

スポーツで怪我が少なく活躍している人や、年を取っても健康な人ほど、縦巻き側の足がはっきりしていて、本当の軸足を活用しています。

ご自身やご家族でチェックしてみて、はっきり分からなかったり、詳しくチェックしてほしい方は、当院にご相談ください。初回カウンセリング検査だけも行っています。

本当の軸足を知ることの意味

私自身野球が大好きで、小さい時から野球をしてきました。

右投げ右打ちの右軸足で、思い返せば小学生では一番自然に体を使ってたので、結果も出ていました。

右投げなのでオーバースロー気味、右軸足なので後ろに重心をおいたピッチングとバッティングでした。

小さい頃はまだ慣れや癖がなく本能の動きに近いので、自然と右軸足になっていたように感じます。

このような経験から、監督やコーチなど指導者は、子供の本能の動きを重視して、ある程度見守ってあげてほしいと思います。

子供たちは監督やコーチと同じ軸足とは限らないので、ピッチングフォームやバッティングフォームを事細かにアドバイスしたくても、自分と同じか違うかという視点をもって指導してあげてください。

当院では、小さいアスリートには、本人の感覚はもちろん、ご両親や指導者に「縦巻き横巻きの法則」と「本当の軸足」の知識と知恵をお伝えして、上手に活用していただいています。

本当の軸足の特徴は

  • 骨格を使ってしっかり体重を乗せることができる
  • 筋肉ではなく骨格を使うので疲れにくい
  • 軸回転が上手にできる
  • 足先ではなく、股関節の根元など身体の中心部分を使って動かす

このように、本当の軸足を知ることで、軸足はどっちか?という迷いがなくなります。

私が好きな野球などスポーツ界では、この本当の軸足を知らないばかりに、騒がれながらも惜しくも引退してしまう選手がいました。

  • 斎藤佑樹投手(右投げ)左縦巻き・右横巻 ➝ 左軸足

斎藤佑樹投手はもっと結果を残せる選手でしたが、自分本来の右横巻きではなく、右縦巻きオーバースロー気味の投球を続けていました。右横巻きに気づいて投げてほしかった投手の1人です。

怪我に悩む選手や結果がなかなか出ない選手は、この本当の軸足を活かしていないケースがとても多いです。

どんなに体重を乗せやすく感じても、本当の軸足でなければ、怪我のリクスは高くなるでしょう。

また、年を取って立ち上がる時に「本当の軸足」に体重を乗せることで、楽に立ち上がることができます。

介護で立たせる場合は「本当の軸足」から、壁を使って自分で立つ場合は「本当の軸足」側に壁があった方が寄りかかって立ちやすいのです。

若い時は軸足を気にしなくても、馬力で立つことができますが、段々と筋力が落ちてくると骨格に頼ることになります。

今から新しい視点の「本当の軸足」を知って、スポーツや日常生活に活かしてください。

まとめ

ネットで「軸足はどっち?」と調べてみると、多くはスポーツや身体の使い方に詳しい方の記事が出てきます。

一般的に言われている軸足について、利き足と軸足の関係を使って、とても分かりやすく説明されています。

しかし私自身「軸足」と言えば、今では「本当の軸足」という視点を重視しています。

このページでは、一般的に言われている軸足だけでなく、母親遺伝の生まれもって「本当の軸足」の存在をお伝えしてきました。

皆さんは、自分の本当の軸足がどっちかわかりましたか?

自分の本当の軸足が分かれば、母親の本当の軸足や、母親ならお子さんの本当の軸足も分かります。

スポーツ界では、様々な競技で「軸足」をどう使うか?という指導がされていますし、アスリート本人も「軸足」を気にして練習や試合に取り組んでいます。

スポーツでの怪我やパフォーマンスを上げるために、プロ選手や解説者の動画や書籍を参考にしたり、プロ選手のフォームやインタビューをみたり、教室やスクールで習ったりして、情報や知識を身につけていると思います。

しかし一番重要なのは、自分の身体の特性を自分がちゃんと知っていることです。

たくさんの情報や知識の中から、自分に合った方法を取捨選択できるようになってください。

その1つの基準に「本当の軸足」があると嬉しいです。

スポーツだけでなく、重い物を持ったり立ち上がる時など、本当の軸足側を使うことで、筋力に頼らず骨格を活かして日常動作が楽になります。

自分の身体の特性は、自分が一番詳しくなってください。

自分の本当の軸足を知りたい、ご家族やパートナーの本当の軸足を見分ける方法を知りたい、スポーツ指導者など子供や生徒の本当の軸足を見分ける方法を知りたい、という方はご相談ください。

あなたのお悩み解消のお手伝いができたら幸いです^^(いぶき)

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