あなたは、雨が降る前や天気が悪い時に決まって頭痛になったりしませんか?
頭痛になるので、これから雨になることを予想できてしまう人もいます。
なぜ、このような低気圧の時に頭痛になるのしょうか?
低気圧とは何か?体にどんな影響が起こるのか?まずはご覧ください。
低気圧は、日本のような北半球では、反時計まわりに風が中心に向かって吹き、上昇気流が発生するため、雲ができて雨など天候が崩れます。
体の中でも同様に、体が反時計回り(左回転)で右肩がまき肩になり、下半身の圧力が抜けて、頭ばかり膨張している状態になります。
いわゆる頭が膨らんだような感じで頭痛になります。これが低気圧による頭痛です。
低気圧による頭痛・その他の症状
天候が悪い時には、頭痛だけでなく他の症状も一緒にでることもあります。
- 偏頭痛やめまい・吐き気がする
- 後頭部から頭が締めつけられる
- 朝起きるのがつらい・起きられない
- 気分の落ち込み・眠気や体のだるさが強い
- 関節などの古傷がうずく
低気圧による頭痛の原因
天候が悪い時、すべての人が頭痛になるかと言えは、そんな事はありません。
低気圧で頭痛になる人とならない人にはどんな違いがあるのでしょうか?
頭痛になる人
- 寝不足の人
- 呼吸が浅い人
- 便秘や下痢の人
- 悩みごとがある人
- 体のバランスが悪い人
頭痛にならない人
- 自分に合った睡眠をしっかり取っている人
- 呼吸が深い人
- お腹の調子がいい人
- 気分転換が上手な人
- 体がしっかりして安定してる人
普段から体に無理をさせずに、深い呼吸ができる人は、低気圧であっても頭痛になりません。
深い呼吸とは何か?
深い呼吸をするには、肺の機能だけでなく、横隔膜と肋骨の柔軟性が必要です。
横隔膜は、胸とお腹の空間である胸腔と腹腔を隔てている筋肉で、簡単にいうと、息を吸うことで横隔膜が下がり空気をいっぱい取り込めて、息を吐くことで横隔膜が上がり空気を押しだします。
いつもお腹がかたい人は、横隔膜が硬くあまり上下動できないので、結果的に呼吸が浅くなります。
肋骨は、さらに横隔膜から上の胸腔を覆っているカゴの様な骨なので、ここが硬いとそもそも肺や横隔膜が動けません。また肺を動かす原動力は、肋骨の閉じたり拡がったりする動きなのです。
体のバランスが悪いとは?
歩くときや片足だちでフラフラするような不安定な体のことです。
体が逆三角形のようなバランスになっていて、頭が重い割には、下半身の力が弱く、自分の体を支えることができない状態です。
本来は、下半身がどっしりしていて、頭の重さを楽に支えられ、ピラミッドのような三角形のバランス力が必要です。
バランスを良くするには?
必要最低限、足腰の筋力は必要です。
しかし最も重要なのは、腹圧です。
おへその下あたりに力をいれてお腹を膨らませることができるかです。
お腹が硬いのとお腹を膨らませるのは違います。
普段はお腹がゆるんでいて、立ったり・座ったり・物を持ったりなどの日常動作の時には、腹圧をかけるのものです。
この腹圧をまったく使っていない人は、タイヤで例えると、空気が抜けたタイヤなので、快適に車や自転車が走れません。下手すると事故になります。
腹圧を高めることは、タイヤの空気をパンパンにして、快適な走りをするのと同じです。お腹は抜けていてはいけないのです。
腹筋をしなくても、日頃から体を動かす前にお腹を膨らませたり、手でお腹を触ったままにして腹圧を高めるスイッチを入れる癖をつけてください。
体は触れた部分に力が入る習性があるあらです。
低気圧による頭痛の対処法
低気圧による頭痛の原因でも少し触れましたが、対処法についてまとめてみます。
- 睡眠をしっかりとる
- 食生活を見直してお腹をやわらかくする
- 足元を安定させる・血行をよくする
- 腹圧を高める
睡眠をしっかりとる
睡眠が短いと、肉体的にも精神的にも疲労がとれません。
また毎日の頭のリセットと記憶の定着は、睡眠中にしかできません。
夜遅くまでゲームやテレビを観ていると、目の疲れ・画面の残像が残り、なかなか寝付けない場合があります。暗闇で目を使わない時間は大切なのです。
食生活を見直しお腹をやわらかくする
食生活を見直すというのは、なかなか難しいものです。
食べ過ぎ・飲み過ぎをしないというのはありますが、私は2つのことを大事にしています。
1.お腹を空っぽの時間をつくる
「オートファジー」というの聞いたことはありますか?
空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかり休むことができ、血糖値も徐々に下がります。
最後に食事をしてから10時間たつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。
食事に関してはこちらの本がともて参考になります。
「空腹」こそ最強のクスリ 青木厚
2.よく噛んで食べる
よく噛むことで、唾液腺から唾液が出て、消化を助けてくれます。
胃腸で消化よりも、私はメインだと感じています。
胃腸での消化には、たくさんの血液が必要なのはご存知ですか?
消化に手間取って時間がかかると、お腹にばかり血液が集まってしまい、手足や冷え、脳は酸欠になって眠くなったりします。
消化をさらっと終わらせて、腸内環境を良くするためにも、早食いではなく、後で眠くならないように、しっかり噛んで食べることをおすすめします。
よく噛めているかの指標として、「こめかみ」と耳のしたの「耳下腺」がよく動き、可能なら鎖骨の下の胸の上部まで動くといいです。
そして実際に唾液が出ているかを感じてみてください。
足元を安定させる・血行をよくする
普段からあまり歩かなかったり、車や電車の移動が多い方は、何らかの方法で意識的に歩く時間をとるといいです。
そんな時間を取れない方、歩いているけど足元が不安定な方には、室内でできる「踵落とし」と「足踏み」をおススメします。
踵落としとは、立った姿勢でつま先立ちをして、真下にドスンと踵を落とす運動です。
斜めに落ちたり、軽く落としたりせずに、バラバラの書類をトントンと机の上で整えるように、しっかり真下に踵を落として、全身のバランスを整えます。
一時的ですが体幹がしっかり安定します。
スポーツの世界では、横綱の四股や、テニスプレーヤーの試合中定期的にジャンプして足腰を安定させる動きです。
足踏みとは、皆さんが考えているような軽いものとは違い、しっかりと地面を踏みつけるものです。それでいて力まずリズミカルに行うことが重要です。
泥棒の抜き足差し足、そば粉を足で踏んでならす足運び、雪の上を滑らないように歩く足運び、土や岩場を歩くときのしっかりと踏みつけるような、その場の足踏みです。
踵落としと足踏みにより、ある程度その場での足元は安定し、足とふくらはぎの血行がよくなります。血行がよくなることで、頭痛そのものにも効果的です。
腹圧を高める
はじめに低気圧の時には、上昇気流を発生させると説明しました。
体では、下半身の圧力が抜けて、頭ばかり膨張している状態になります。
この下半身の圧力が抜けていなければ、上昇気流を防ぐことができ、低気圧による頭痛も抑えられるのです。
腹圧を高めるとは、おへその下あたりに力を入れ、下半身に空気をいれる感じです。
この状態をキープすると、下半身やお尻に力が入っているのがわかると思います。お尻に力がはいっているという事は、骨盤が締まっている状態です。
ゆるんだ骨盤は単に調整しても締まりません。腹圧を高めることで骨盤にも圧力がかかり、結果的に骨盤が締まるのです。
腹圧はいつも高めるわけではありません。お腹が凹んだり膨らんだりと伸縮力が重要です。お腹がパンパンでいつも膨らんでいる状態とは異なり、体を動かす初動さとして意図的に膨らませるのです。
まずは日常動作として、立つ・座る・物をもつ時に、腹圧を高める練習をおすすめします。
お腹に手をあてながら各動作を行うと、勝手にお腹に力をいれることができます。
低気圧による頭痛まとめ
低気圧で起こる頭痛の原因や対処法をお伝えしてきました。
頭痛になる方は、低気圧でなくても、腹圧が落ちたバランスの悪い状態では、体内では低気圧と同じ状況になっていることが多いと思います。
腹圧を高めるとは、体を緊張させることではありません。
下半身には力がはいっていますが、上半身はやや脱力している状態です。
少しずつ低気圧に負けない体づくりをしていってください。
ここまでお読みいただきありがとうございます。頭痛改善の参考になれば幸いです。
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