- 親指や小指など指先がピリピリとしびれる
- 手のひら全体のしびれと痛みがある
- 手や腕のしびれとむくみ・冷え・だるさを感じる
- 整形外科で頚椎の隙間が狭くなっていると言われた
- 整形外科で胸郭出口症候群と言われた
- 手に力が入らない
- ムチ打ちやスポーツ後に手がしびれるようになった
- 横向きで肩を下にして寝ていた側の手がしびれる
手・腕のしびれ
手や腕のしびれは、神経や静脈の圧迫または牽引が主な原因のため、放置してはいけないものです。
しびれが強かったり、しびれと共に痛みやだるさで辛い症状なら、一刻も早く改善する必要があります。
しびれの範囲や出かたによって、だいたいの原因は特定できます。
脳に問題がある場合は、手だけでなく左右片側すべてのしびれや麻痺があります。
糖尿病は、両手足の末端のしびれといった特徴的なしびれの出現パターンがあります。
一般的に多い手や腕のしびれも、どの範囲がしびれるのか、首の痛みや肩の痛み、腕のだるさや冷え、手に力が入らない、手先だけがしびれるなどで、ある程度原因を特定することができます。
原因となる神経や静脈の圧迫が解放されると症状は改善に向かいますが、圧迫の期間が長い(しびれの期間が長い)と改善に時間がかかります。
手・腕のしびれの原因
水分不足の問題
日常生活で水分補給が足りないため、神経過敏になって手のしびれが起こるケースがよくあります。
これは脳脊髄液という脳と脊髄のために必要な水分が不足しているためです。
お茶や白湯ではなく、常温の水やミネラル水をしっかり飲んでみるだけで、手のしびれが改善する方もよくみます。
毎晩お酒を飲む方は、より水分を多めに取ってください。
あまり水を飲む習慣がない方は、水分不足の可能性があるので、是非、寝る前と起床時だけでも常温の水を飲むようにしてください。
脳の障害
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍など
左右どちらかの半身麻痺として現れます。
早急に病院での治療を行ってください。
糖尿病が原因
糖尿病のほか、薬物中毒などによる末梢神経障害・末梢循環障害の場合にみられます。
ソックス手袋型といわれるようなしびれが、末端の足先と手先に強く、左右対称に現れるのが典型的な特徴です。
早急に病院での治療を行ってください。
頚椎の障害
変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアは、首の関節の間で神経が圧迫され、手にしびれや痛みが起こるものです。
腕を下げていると症状が酷くなり、腕を上げていると症状が和らぎます。
頚椎椎間板ヘルニアの背景には、「肩甲骨が下方回旋している位置異常」があり、腕への神経を牽引してしまっています。
首の痛みと共に肩や肩甲骨周辺の痛み、そして手のしびれ、酷くなると手の運動麻痺が起こります。
首を反らしたり、首の角度によりしびれが酷くなり、夜も眠れないくらい疼いてしまうこともあります。
病院でのMRI検査で確定診断を受けても、整体での施術(肩甲骨の位置異常の調整など)で改善する可能は充分あります。
首が悪い方は、特に水分不足の可能性があるので、お茶や白湯でなく、常温の水を用意しておいて、寝る前・起床時・お酒を飲む前には必ず水分補給をしてください。
胸郭出口症候群が原因
胸郭出口とは、首と胸の間にある通路で、鎖骨の下を通って腕に向かう神経と血管が通ります。
腕に向かう神経は束になり腕神経叢(わんしんけいそう)といい、この狭い通路を通らなければなりません。
この胸郭出口では大きく3つの関門があり、「①首の前側にある前斜角筋と中斜角筋の間」、「②鎖骨と第1肋骨の間」、「③小胸筋の下」で障害が起こりやすくなります。
胸郭出口症候群は、障害が起こる部位によって「①斜角筋症候群」、「②肋鎖症候群」、「③小胸筋症候群」と分けられます。
肋鎖症候群、小胸筋症候群では、腕神経叢だけでなく血管も圧迫するため、手のむくみやだるさ・冷えなども感じるのが特徴です。
電車でつり革を握って立っていると手がしびれてくる、壁を塗る作業などで手がしびれるなど、頭より高い位置に腕を上げた状態がつづくと症状が出やすいのが特徴です。
その他、腕を上げて寝ていたり、高い位置の掃除、手から転倒した時など、胸郭出口を傷める可能性は日常で一番多いのではないでしょうか。
胸郭出口を拡げていく施術と共に、日常生活で胸郭出口を狭めない体の使い方を身につけることで、早期改善していきます。
肩関節周辺の障害
肩甲上神経の障害
手のしびれというより、肩の症状として現れます。
肩甲上神経は、棘上筋が硬くなると圧迫を受けやするため、四十肩・五十肩など肩関節の可動域が減少すると発症します。
肩関節の後ろに鈍痛を感じたり、後ろに手をまわすと痛みが強まります。
棘上筋の治療が効果的です。
肩甲背神経の障害
手のしびれというより、首や背中の症状として現れます。
肩甲背神経が圧迫を受けると、首を曲げたときに突っ張るようなピリピリした痛みが現れます。
ムチ打ちなどで神経が伸ばされたり、猫背など慢性的に背中の筋肉が硬い状態でも起こります。
首と背中の筋肉に対する治療が効果的です。
四辺形間隙症候群(腋窩神経の障害)
肩や腕の症状だけでなく、手のしびれとしても現れることがあります。
四辺形間隙で圧迫されると、腋窩神経に障害が起こり、肩や腕の外側に鈍痛やしびれが起こります。
肩甲骨の外側や脇の下の筋肉が硬くなり、小円筋を押圧すると痛みや手のしびれが強くなります。
小円筋、上腕三頭筋長頭の治療が効果的です。
肘〜手の障害
橈骨神経障害
親指と人差し指の甲側にピリピリとしたしびれが起こります。
また、指先を伸ばしたり、手首を反らす動作がしにくくなります。
前腕の親指側でうしろ側にある筋肉の治療が必要です。
正中神経障害(手根管症候群、円回内筋症候群)
親指から薬指にかけてのしびれと痛みが起こります。
また、指先を曲げたり、つまんだり、手首を曲げる動作がしにくくなります。
正中神経は2か所で圧迫を受ける可能性があり、肘のおもて側にある円回内筋の圧迫によるものを「円回内筋症候群」、手首の手根管の圧迫によるものを「手根管症候群」といいます。
前腕のおもて側で肘~手首・手のひらにある筋肉や関節の治療が必要です。
尺骨神経障害(ギヨン管症候群、肘部管症候群)
小指と薬指の手のひら側だけしびれる場合と、肘の内側から小指と薬指のしびれと痛みが起こる場合があります。
また、指を横に開いたり閉じたりの動作がしにくくなります。
尺骨神経は2か所で圧迫を受ける可能性があり、肘の内側にある肘部管の圧迫によるものを「肘部管症候群」、手の小指側にあるギヨン管の圧迫によるものを「ギヨン管症候群」といいます。
前腕の小指側でおもて側の筋肉や手の小指側の関節の治療が必要です。
手・腕のしびれに対する当院の施術方法
手と腕のしびれの原因は、障害が起こる部位により違うため、施術方法もお一人お一人違ってきます。
しかし共通して診るところがあります。
それは腕のむくみです。腕のむくみが手や腕の神経や静脈を圧迫しているケースをよくみます。
また、水分不足で神経過敏になっていることも多く、水をちゃんと飲むだけで手のしびれが改善する方もいます。
はじめに腕を軽くしてから、それぞれの問題に対応する施術をしていきます。
①腕の施術
腕を持ち上げると、ほとんどの方は重くパンパンに張っています。本人は気づいていないことも多いです。
前腕と上腕のねじれをとり、呼吸と共に脱力した腕を持ち上げて揺らしてあげることで、鎖骨下静脈を通って、腕にたまったリンパを左の心臓側に戻してあげます。
鎖骨下に溜まっていたリンパがなくなることで、首まわりのリンパが下がることができ、首のむくみも改善していきます。
③首の施術
頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群に対しては、首の前側の胸鎖乳突筋・斜角筋の緊張をゆるめることが大事になります。
頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアに対しては、状況に応じて頚椎の牽引・椎間関節の調整により、頚椎に隙間をつくっていきます。
病院などで行う器具による牽引よりも、手による牽引は力加減に融通が利き、安全で効果的なものです。
③あお向けで鎖骨・肋骨の施術
減腔(げんくう)による鎖骨と肋骨調整により、鎖骨が正常に浮き出るくらい胸郭出口を拡げていきます。
胸を張るような姿勢ではなく、脱力してリラックスした姿勢になるのがポイントです。
④あお向けで手と前腕の施術
しびれが肘より末端の指先や手だけの場合、指・手のひら・手首・前腕の関節や筋肉の調整が重要になります。
指先を丁寧にまっすぐ整えると、腕全体が楽になっていきます。
橈骨神経障害、手根管症候群、尺骨神経障害など、手首より末端のしびれには、前腕の筋肉をゆるめて神経の圧迫を開放していきます。
手や腕のしびれは原因が1つだけでないケースが多いので、実際は1つ1つ状態を確認しながら施術をすすめていきます。
しびれの改善には多少時間がかかりますが、1つ1つ着実な改善をお手伝いしていきます。
手・腕のしびれでお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、手のしびれ、腕のしびれ、肩を揉むだけでは楽にならない肩こり、強いマッサージが苦手な患者さまが多く来院されています。
また姿勢やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
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