
- テニスでバックハンド側の肘の外側が痛む
- 野球の投球動作やゴルフスイングで、肘の内側が痛む
- フライパンや鍋を持った時に肘が痛い
- 重たい買物袋を持っていると肘が痛くなる
- ドアノブを回そうとしたり、雑巾を絞る時に肘が痛む
- PCのキーボードやマウスを使っていると肘が痛くなる
- 肘の曲げ伸ばしがしにくい
- 肘の痛みがなかなか良くならず1ケ月以上経っている
- 整形外科や接骨院で治療を受けているが変化が出ない
肘の痛みについて
肘の痛みは、テニス・野球・ゴルフなどのスイング動作があるスポーツだけでなく、手首を使った日常動作など、結構ありふれたものです。
一般的に、肘の外側が痛くなるものを「テニス肘」、肘の内側が痛くなるものを「野球肘・ゴルフ肘」と言われています。
テニスでは、バックハンド側の手首を反らす動作で肘の外側が痛くなりやすく、物を持つなど日常生活でも外側を痛めることが多いです。
野球の投球動作やゴルフスイングでは、手首を内側に捻じる動作で肘の内側が痛くなりやすく、車のハンドル操作で痛むこともあります。
肘の関節にねじれがあると、肘の曲げ伸ばしがしにくくなったり、肘を伸ばした時に肘の後方が痛くなります。
肘の痛みが一時的なものなら、負担のかかっている筋肉だけが問題ですが、慢性的なものは「肘関節にねじれ」があり、肘の曲げ伸ばしをスムーズに改善する必要があります。
また、子供が手を引っ張られた後など、痛がって腕を下げたままで動かさなくなったら「肘内障」といって、肘の亜脱臼を起こしています。この場合は、早急に整形外科へ受診してください。
テニス肘
テニス肘では、肘の外側が痛むことが多く「上腕骨外側上顆炎」と言います。
手首や指を伸ばす筋肉(伸筋)は肘の外側についているため、バックハンドのストレスが繰り返し加わると、筋肉の付着部である「上腕骨外側上顆」に炎症や断裂を生じやすくなります。
炎症が最も起こりやすいのは、短橈側手根伸筋です。
肘の外側の痛みはテニスに限らず、中高年の重労働者や主婦が買物袋やフライパンを持つ動作など、日常動作でもよく起こります。
さらに、パソコンでキーボードやマウスを使っている時、手首に力が入り常に反らし気味の人は、長時間の作業で肘の外側が痛くなります。手首に負担のかからない姿勢や手首の脱力を癖づける必要があります。
テニス肘で肘の内側の痛みは、「上腕骨内側上顆炎」と言います。
手首や指を曲げる筋肉(屈筋)は肘の内側についているため、フォアハンドでのサーブやスマッシュの繰り返しで、筋肉の付着部である「上腕骨内側上顆」に炎症を生じやすくなります。
肘の内側の痛みはテニスよりも、野球やゴルフの方に多い症状です。
野球肘
投球時には、肘に内側には引っ張り力が、外側には圧迫力が加わります。
野球肘の痛みは、繰り返されるこの2種類の力の作用が原因となっています。
野球肘の痛みは内側が多く、上腕骨内側上顆に付着している手首と指を曲げる筋肉(屈筋)の強い収縮の繰り返しによって、その起始部に炎症が起こる「上腕骨内側上顆炎」と言います。
また、野球の投球動作では、変化球などで手首を固めたり、フォームの崩れにより、肘の内側が引っ張られ伸ばされより負担をかけます。
プロ野球選手やメジャーリーガー、大谷選手もトミー・ジョン手術をしたことのある「内側側副靱帯損傷」を招くことがあります。
年少者の場合は、肘の外側に痛みが出ることがあり、上腕骨の外側にある上腕骨小頭に圧迫力がかかり、「離断性骨軟骨炎」となります。
また、肘の後方の痛みの原因としては、上腕三頭筋腱炎、肘関節のねじれにより肘の曲げ伸ばしが制限されていることです。
野球肘については、内側・外側・後方と痛みが出る場所が異なりますが、投球動作でリリース時に前腕の内ひねりと肘の伸展を行う特性上、この動作が正常に行われないと、段々と肘関節のねじれが起こって様々な痛みにつながっていきます。
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ゴルフ肘
ゴルフ肘の痛みは内側が多く、手首のスナップを効かせて内側に曲げる動作、ゴルフクラブを持ったまま肘を曲げる動作の繰り返しにより、上腕骨内側上顆に付着している手首と指を曲げる筋肉(屈筋)の腱に炎症が起こり、「上腕骨内側上顆炎」と言います。
野球肘やフォアハンドテニス肘と同様の症状です。
日常動作では、物を握ったまま持ち上げたり、タオルや雑巾を絞る動作の繰り返しで、肘の内側に痛みを生じます。
肘の痛みの根本原因
肘そのものの問題は確かにありますが、実はもっと根底に原因があります。スポーツ特有の動作はもちろん、日常生活で気づかぬうちに肘に負担をかける原因をつくっています。肘だけでなく全身を考えた次のような原因が考えらます。
①体のゆがみ
肘は姿勢と大きく関わります。体が脱力していると自由に動かすことができ、緊張し過ぎていたり、体が丸まり過ぎていると、肘がロックしてしまいます。
特に、肋骨・鎖骨・肩甲骨の動きが悪くなると、肘への影響が大きくなります。肘の痛みの最初のきっかけは、このように体のゆがみが関係します。まずは肘の負担を減らすように体のゆがみを整えていくことが大切です。
②手首の緊張と力み
肘の痛みと関係する筋肉は手首の動きと連動し、手首を曲げる時には肘の内側、手首を反らす時は肘の外側を使います。
手首を緊張させたまま肘を動かしていると、肘まわりの筋肉に負担がかかるだけでなく、肘関節のねじれも起こってくるため、関節をつなぎとめている靱帯や腱にも影響が出て、より深刻なダメージを与えます。
手首の緊張の背景には、精神的なストレスやプレッシャーが関係します。手首を固めるような同じ姿勢は定期的に崩しましょう。
リラックスしている場合には、手首は垂れて脱力していますので、意識的に手首をゆるめてみましょう。
手首がゆるむと、肘だけでなく、肩や首もゆるみます。
③肘を支える筋力不足
肘を動かす筋肉には、肘の関節を固定するインナーマッスルと、肘を大きく動かすアウターマッスルがあります。
肘を痛めている場合に大切なのは、肘のインナーマッスルを強化することです。
インナーマッスルが肘関節をしっかり固定できていると、肘のねじれが起きず、肘の曲げ伸ばしがスムーズに行われます。
肘を大きく動かすアウターマッスルは、最小限の力で動くようになり、肘の痛みが軽減していきます。
肘がしっかり曲がって、しっかり伸ばせるように、肘のインナーマッスルを強化しましょう。
肘を曲げる側のインナーマッスルは「上腕筋」、肘を伸ばす側のインナーマッスルは「肘筋」です。
痛みやこりを感じるアウターマッスルをほぐしても、インナーマッスルが働いていないと肘の痛みはなかなか改善しません。
肘の痛みに対する当院の施術方法
テニス肘は主に肘の外側の痛み、野球肘・ゴルフ肘は主に肘の内側の痛みなど、痛む部位により施術方法もお一人お一人違ってきます。
しかし共通して診るところがあります。
それは手首と肘関節のゆがみです。
手首と肘関節のゆがみがあると、肘の曲げ伸ばしやねじりがスムーズに動かないために、スポーツや日常動作で肘を痛めてしまいます。
しかし、手首と肘のゆがみの背景には、体のゆがみが関係します。その中でも特に、肋骨・鎖骨・肩甲骨のゆがみが関係しているため、まずはじめに整える必要があります。
手首と肘関節の動きをチェックしながら、体のゆがみ、手首と肘への直接施術に進んでいきます。
①足元から全身のゆがみを調整
肘関節は単独では最大限に動かすことができません。肩甲骨や肋骨・背骨の動き、骨盤や下肢による体幹バランス、手首の動きが関係して、初めてちゃんと肘関節を動かすことができます。
体の土台となる足元から順番に下から、下肢→骨盤→背骨→肋骨→肩甲骨とバランスを整えることで、肘関節に影響する肘以外の要因を取り除いていきます。
②手首・腕への施術
手首のゆがみ、前腕・上腕のねじれをとり、上肢全体の緊張をゆるめていきます。
肘の外側の痛みには「手の甲側・前腕の伸筋群への施術」
肘の内側の痛みには「手のひら側・前腕の屈筋群への施術」
肘の後方の痛みには「手の甲側・上腕三頭筋への施術」
このように肘の痛みに応じて、必要な筋肉(特にアウターマッスル)をゆるめていきます。
③肘関節への施術
最後は、肘関節のゆがみを直接施術していきます。
①と②の施術で、ある程度肘のゆがみは減ります。
その上で、肘関節の曲げ伸ばしがスムーズに行えるように、肘を直接調整していきます。
最終的に、肘関節の安定のためには、インナーマッスルの強化が必要です。
肘を曲げるインナーマッスルの「上腕筋」と、肘を伸ばすインナーマッスル「肘筋」のトレーニングを行います。
インナーマッスルは日頃ケアする必要があるので、セルフケアまできちんとお伝えします。
肘の負担はスポーツ特有の問題だけでなく、日常動作でも起こります。
テニス肘・野球肘・ゴルフ肘の背景には、体のゆがみや精神的な手首の緊張がありますので、自分で出来るセルフケアも詳しくお伝えします。
肘の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。
当院には、肘に注射やシップ、筋肉を揉むだけでは楽にならないテニス肘・野球肘・ゴルフ肘の患者さまが来院されています。
また食事やセルフケアなどを覚えて根本的に改善したい方、副作用がない方法を考えている方など、お気軽にご相談ください。
当院へのアクセス
いぶきカイロプラクティック
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